秀吉さんのことを「運玉」という本に書いたところ、非常に多くの方が豊国廟を訪れて下さいました。(参拝しましたよ~、というメッセージは今でも届いています。ありがとうございます)

 

私が最初に見た秀吉さんは元気がなくて、力もなくて、しょんぼりとした雰囲気でした。

本を読んだ読者の方が次々に行かれ、美味しいものをお供えしたり、たくさん語りかけたりして応援をして下さった結果、秀吉さんは元気を取り戻し、どんどん状態が良くなっています。

 

秀吉さんは晩年にひどいこともしました。

 

しかし、長い期間、暗くて狭いところに1人ぼっちだった秀吉さんは、心の底の底から猛反省をしたようです。

 

地位や権力、見栄、コンプレックスなど、すべてから解放されて、そのようなもので歪んでいた部分もきれいさっぱりなくなっています。

 

ですから、晩年の良くない秀吉さんと、今の秀吉さんは全然違います。

 

現在、御廟にいる秀吉さんは、とても人なつっこい、陽気で楽しい性格の、本来の明るい秀吉さんに戻っておられます。

 

去年、私が豊国廟へ行った時のことでした。

 

私が訪れて帰る時に、中門までお見送りをしてくれた秀吉さんは、そこからタッタッタッとすごい勢いで石段を駆け上がっていきました。

 

すごいですね~! と言うと、信長さんに呼ばれた時もこのようにして、思いっきり走って登っていた、と笑っていました。

 

普通の人は安土城を歩いてしか登れないと思います。

 

私も一度行ったことがあるのですが、ほぼ山、なのです。

 

上まで行くのが結構しんどかったです。

 

今すぐ走って来い、と信長さんに言われたわけではないのに、体調が悪くない限り、全力で走っていた、と秀吉さんは言っていました。

 

 

 

 

 

この石段を ↓ 一段飛ばしのようにして駆け上がっていきました。

そのお姿は軽やかで、すごかったです。

(^∇^)

 

 

 

 

 

さて、話は変わりますが、出版社さん経由で私のもとにはお手紙が多く届きます。

(送って下さった皆様、ありがとうございます。大切に読ませていただいております)

 

その中にイラストでのお手紙を、時々、送って下さる方がいらっしゃいます。

 

イラストが描かれている横に、本の感想や、ご自分の体験、神社仏閣報告、あれこれお考えになった内容などが書かれています。

 

イラストがいっぱい描かれているので、私1人だけのために書いてくれたコミックエッセイのようなお手紙です。

 

少し前に、この方から豊国廟参拝のお手紙をいただきました。

 

豊国廟の石段はとても長くて、傾斜もきつめですから、雨で濡れていた石段を下りるのが怖かったそうです。

 

たしかにあの石段は、つるりん、と滑ると、下までゴロゴロと転がりそうだな~、と思いました。

 

怖い思いをされたこの方は「石段に手すりが出来たらいいな」と思われたそうです。

 

「手すりができたら、手すりのすべり台で、秀吉様が降りるのにも使えるのに…と思います」とも書かれていました。

 

その一文の横に描かれていたイラストです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いいですね!

 

雰囲気出てますね~。

(^-^)

 

秀吉さんは手すりが出来たら、このように、シューッとすべってお出迎えしてくれそうです。

 

「秀吉さん、お出迎えは結構ですよー」と下から叫んでも、

 

「遠慮はいらんぞー!」とか何とか言って、上からシューッとすべって来るんだろうなぁ、と思います。

 

想像したら、思わず笑顔になってしまいます。


もしも手すりが出来たら、

 

「秀吉さん、黙って静かにすべるのではなく、ひゃっほぅー! と叫ぶと、楽しさ倍増ですよ」

 

と、ご提案してみようかな~、思います。

(≧▽≦)