霊についての相談が書かれたメッセージがたまに届きます。 

 

そこで、霊についてちょっと書いておこうと思います。

 

(霊を怖いと思われる方、自分の身に置き換えて考えるという方は不安になる可能性があります。読まないで下さい) 

 

霊はある日突然、乗っかってきます。 

 

成仏できなくて、その方法がわからない、成仏させてほしいとついてくる霊がいますが、こちらはまだいいほうです。 

 

ひょいっと軽く憑くので、ひょいっと軽く離れます。 

 

この霊だったら、以前に本に書いた方法で離れてくれるものが多いですし、神社仏閣に行って神様仏様にお願いすると祓ってもらえます。(詳細は「神様、福運を招くコツはありますか?」に書いています) 

 

厄介なのは悪意を持って憑いている霊、力を持っている悪霊です。 

 

これは福祉用具専門相談員をしていた時に、Aさんという女性の利用者さんから聞いた話です。 

 

Aさんの知人にBさんという女性がいました。 

 

AさんとBさんは山あいに建つ同じ団地に住んでいましたが、Bさんは道を隔てて少し離れた山のふもとにあった古い民家を買いました。 

 

しばらくは何もなかったそうですが、Bさんの一人娘さんが病気になりました。 

 

すぐに手術をしたらしく、Aさんが病院で見た時はそんなに状態が悪いようには見えず、順調に回復しているのだろうと思っていたそうです。 

 

それがあっという間に病が進行して、娘さんは亡くなりました。 

 

「お葬式をだして、49日を過ぎた頃やったかな? たしか半年も経ってへんで」とAさんが言っていましたが、今度はBさんの夫が認知症で施設に入ったそうです。 

 

それまでまったく認知症の症状はなく、誰もが「えーっ!?」と驚いたそうです。 

 

お葬式の時はあんなにしっかりしていたのに? と。 

 

一人娘を失ったからショックで病気になったのだろう、お気の毒に……と周囲の人は同情したそうです。 

 

不幸が重なったBさんでしたが、それから働きに出たそうです。 

 

フルタイムで働いていて、Bさんの楽しみはAさんを含めた友達数人と時々カラオケに行くことでした。 

 

ある日、BさんはAさんのお宅に遊びに来て、身の上話などをしました。 

 

つらい出来事を乗り越えて、やっとなんとか生きる気力が湧いてきた、みたいな話をしたそうです。 

 

1週間後がお給料日で、今回は残業をしたから少し多めにもらえる、それでカラオケもたくさん行ける、楽しみで仕方がない、と言って帰ったそうです。 

 

「立ち直れて良かった」とAさんは思いました。 

 

しかし、その2日後……Bさんは亡くなりました。 

 

タクシーにはねられたそうです。 

 

タクシーが方向転換をしようとバックをした時にはねられたらしいです。 

 

Aさんは、ショックでしばらく食事ができなかったそうです。 

 

「あの子、お給料をものすごく楽しみにしてて、それを手にしないまま……」と涙ぐんで話していました。 

 

話を聞いていて、そんな不幸の連続があっていいのか……と思っていたら、Aさんはこれで終わりじゃないと言います。 

 

Bさんが亡くなったことを施設の人が夫に告げても、夫は認知症が進んでいて理解ができなかったそうです。 

 

お葬式でも、妻の死がわからないようで涼しい顔をしていたと言っていました。 

 

そして……その夫もそれから半年もたたないうちに亡くなったそうです。 

 

どうして夫が突然亡くなったのか死因を聞くと、「私も人から聞いた話やからよう知らんねん」と前置きして、重い糖尿病だったらしくそれが悪化したのではないか、という話でした。 

 

「Bさんとこは、な」とAさんがベランダに出て教えてくれた家は、Aさん宅から見えました。(Aさん宅は5階でした) 

 

「あっこや」 見ると、昔ながらの一軒家でしたが、その家の空間だけが「違う」のです。 

 

黒い雲がかかっているとか、暗く見えたとか、そういうのではなく、そこだけぽっかりと異次元でした。 

 

実際にその家まで行って確認していないので(怖くて行けませんでした)、霊の仕業なのかどうかは不明です。 

 

霊は全然関係なくて、ただ不幸が重なっただけかもしれません。 

 

しかし、その後私が勤務した介護施設にいた男性の「悪霊が出入りする外国の絵」を見て、同じ種類だ、とあとから気づきました。 

 

成仏させてほしいと人に憑く霊とは違って、愉快犯とも言える不幸を楽しむような悪質な霊もいます。 

 

こちらは悪意を持って憑いているわけで、なかなか離れないです。

 

ここまで強い悪霊はめったにいませんが、では霊が憑いたらどうすればいいのか……何回かに分けて書きます。

 

 ※あえて具体例を書いたのは、なんだかおかしい……と思った時に、軽く考えず早めに処置をすればここまで怖いことにならないですよ、とお伝えしたかったからです。

しかし、大げさに何でもかんでも霊のせいにするのも、それはそれで違うので……難しいです。

霊関係はあまり書かない主義ですが、困っている質問も多く……本当に難しいです。

続きます。