千歳神社です。
神社のお名前から、最初はごく普通の氏神様かと思いました。
注意書きを読むと、手水舎は使用不可とのこと。
ではここで手を清めなければ、と右手に行くと……。
拡大しないと見えないかもしれませんが、年配のご夫婦がたくさんの空のペットボトルに水をくんでいます。
後ろに並んでいる女性も、空の容器を持っています。
水にごりやくがあるのかな~? と思いながら、順番を待って手を清めました。
私が手を清めている間にも新しく別のご夫婦が来て、焼酎? のペットボトル4~5ℓ容器を10個 持って来ていました。
手水舎です。
屋根のところが壊れていました。
ここでもやっぱり雪が積もっています。
←関西では……と言いそうになって慌てて口を押える私。
ここに立った時に、あ、お稲荷さんだ~、とわかりました。
鳥居をくぐると狛狐像がありました。
赤い鳥居ではないので、わかりにくいかと思いますが、お稲荷さんです。
最初は普通のお稲荷さんだろうと思いました。
伏見から勧請されて来たのかな? と。
ご挨拶をしたあとで、
「伏見から来られたのですか?」とお聞きすると、予想に反して
「違う」という答えが返ってきました。
「え? 違うのですか?」
「違う」
だったら、どこから来られているのだろう? と、お姿をよーく見たら、尻尾がたなびいています。
前回ご紹介したように、少し大きめの尻尾の半分あたりから先が分かれていて、ふわふわとそよいでいるのです。
尻尾の長いニワトリのような感じです。
私も初めて見たので、驚きました。
私はこれまでに、あちこちのお稲荷さんを見てきました。
お稲荷さんはこんな感じ、という感覚があるのですが、ここのお稲荷さんは感覚的に違っていました。
「もともと、この土地にいらっしゃったのですね?」とお尋ねすると、
「原野を駆け回っていた」と言います。
つまり自然霊なのです。
自然霊のキツネだということで、一般に言う妖狐とか霊狐とかの類だと思います。
その霊力がすごい! のです。
修行も何もしなくても、もともと大きな力を持っている霊狐の神様です。
白いキツネ姿ですが、時々黄金色に見えます。
こちらの写真は本殿から見た境内です。
そんなに広くはないのですが、お稲荷さんの強い「気」が充満しています。
そうだ、先ほどの湧き水を飲ませてもらおう、と思って行くと、新たに水をくむ人が並んでいました。
ひっきりなしなのです。
私の前の方が、水のペットボトル容器2ℓ×6本入りの箱を4箱分くんでいたので、そばで待ってプレッシャーを与えては申し訳ないと思い、この場所で待ちました。
遠くで待っていると、次々に人が来るので、どんどん順番が抜かされます。
結構、長い時間待って、やっと誰もいなくなり、「やったー、今がシャッターチャンス!」と写真を撮りました。
「すごいですね、水の人気が」 と、お稲荷さんに言うと、
「ワシの足元に湧く水だ」 とおっしゃっていました。
神様はここまでしか言いませんでしたが、相当力がある水のようです。
力が強い霊狐の足元に湧き出る水ですから、当然と言えば当然のような気もします。
ちなみに千歳のお稲荷さんは、優しいとか、丸い性質とか、笑ったりするタイプではないです。
凛としています。
独立した感じ、自由な感じです。
しいて言えば、龍に近いです。
お願いごとは何をしてもいいとのことです。(霊力は良いことだけに限定されませんから、牛頭天王と同じです。ダークなお願いでも叶えて下さる可能性があります)
ここのお稲荷さんに気に入ってもらえたら、人生がすごいことになりそうだな、というのが私の素直な感想です。