お稲荷さんはほとんどがキツネのお姿で見えます。 

 

神格が高くなるとキツネ姿ではなくなりますが、それまではさまざまな色の、さまざまな大きさのキツネのお姿です。 

 

そんなお稲荷さんですが、まれ〜に尻尾の数が多いものがいます。 

 

神様系……つまり、神社でご祭神や眷属としているお稲荷さんでは滅多に見ませんが、私は伏見稲荷のお塚信仰の場で、この尻尾の多いお稲荷さんを見たことがあります。 

 

どちらかと言うと自然霊のキツネですが、出合うことはまれです。

 

自然霊とは、神様系でも仏様系でもなく、でも力を持っていて、妖精とか妖怪とか、そのあたりの存在になります。 

 

善の方向(神仏の世界)にも悪の方向(魑魅魍魎・悪霊の世界)にも行けるのが特徴です。 

 

尻尾の数が多いキツネも、善と悪、どちらにもいけるようになっています。 

 

さて、そこで、その尻尾です。 

 

伏見稲荷の、お塚信仰の場で見たお稲荷さんは、尻尾自体が数本あるものでした。 

 

つまり、同じ尻尾が何本かあるのです。 

 

しかし、北海道の千歳神社で見たお稲荷さんは違っていて、尻尾1本が割れて分かれていました。 

 

少し大きめの尻尾の半分あたりから先が分かれていて、ふわふわとそよいでいるのです。    

 

言葉で説明するのが難しいです。 あせる

 

尻尾の長いニワトリがいますが、あの尻尾に近い……感じでしょうか、絵的には。 

 

私も初めて見たので、驚きました。 

 

自然霊のキツネだったということで、妖狐とか霊狐とか呼ばれる類だと思います。 

 

詳しいことは千歳神社の記事で書くとして、神仏の世界にはまだまだ未知の存在がたくさんいるようです。 

 

奥深いです。 

 

そのような存在を知るために日本全国あちこちをまわってみたいな、と思いました。 

 

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お稲荷さんつながりで、「聖地・高野山で教えてもらった もっと! 神仏のご縁をもらうコツ」という本に書いた、清高お稲荷さんのその後もちょっと書いておきます。

 

境内がとっても明るくなっています。

 

読者の方が見せて下さった写真を拝見すると、旗や提灯を名前入りで奉納できるようになっていました。 

 

お稲荷さんグッズも販売が開始されているようですし、なにより、お稲荷さんの雰囲気が明るくなっています。

 

お知らせして下さった方も、「とても温かな神社になっていらっしゃいます」と書かれていました。

 

本が発売されて間もない頃に、鳥居をくぐって行ってみたけれど、雰囲気が暗くて怖かったのでそのまま帰ってしまいました、ごめんなさい、というメッセージが届いたことがあります。 

 

力が弱くなっていて元気がなかったので、そのような感覚を持たれることもあるだろうな、と思いました。 

 

「行って下さっただけでもありがたいんですよ〜」と、清高お稲荷さんの代わりに、その方にパソコンのこちら側でお礼を言いました。 

 

その後、読者の方が驚くほど続々と参拝して下さって、その様子をメッセージでお知らせいただくたびに、なんて皆さんお優しいのだろう、と感激しました。 

 

信仰するのが私1人増えたくらいでは、清高お稲荷さんを元気にして差し上げることは不可能です。 

 

皆様のおかげで、かなり力を取り戻しておられるだろうな、とメッセージが届くたびに思っていました。 

 

お稲荷さん、嬉しいだろうな〜、とも思っていました。 

 

久しぶりに境内の写真を拝見すると、見違えるほど明るくなっていましたので、本当に驚きました。 

 

私のことを、うさん臭い人やなぁ、と思わずに、信じて参拝して下さった皆様のおかげです。 

 

本当にありがとうございます。 

 

まだ完全に回復しているようには見えませんでしたので、高野山に行った時に、ちょっと寄ってみようかな、と思われた方は、参拝して差し上げると喜ばれると思います。