まずはいただいたメッセージをご紹介します。 

 

【先日、氏神様にお参りしたところ、いつもはあまり意識していなかった拝殿脇の狛犬さまに、なぜか正面からご挨拶したくなり、、、

階段を数段上って御前に立ったところ、眉間に10円玉、頭の上に1円玉が置かれているではありませんか! 

識子さんのブログで(あれは仏様でしたが)、こうしたことは失礼にあたることを知っていたわたし。。

迷った末、外して台座?の上にそっと置きました(両側の狛犬さまとも)。

素手でしたし、、余計な振る舞いでしたでしょうか?】 

 

いえいえ、その狛犬はきっと、心からお礼を言っていたと思います。 

 

わかってくれる人が来たので、「ちょっと、これを取ってくれないか?」と、硬貨が置かれている姿を見てもらうために、正面に導いているのです。 

 

メッセージを読んで、私の書いたものがお役に立って良かった〜、と思いました。 

 

これは最新刊に書いていますが(ブログで最新刊の写真紹介をしたところにも書きました)、石仏や狛犬など、神仏の像(体)の上に硬貨を置くのはルール違反です。 

 

お賽銭をあげたい、という気持ちからそうしているのだと思うのですが、神仏は1円玉や5円玉を体の上に乗せられても嬉しくないのですね。 

 

というか、本当に嫌がっておられます。 

 

ですから、もしも、取って差し上げることが〝できる状況〟だったら、そのようにすると喜ばれます。(硬貨はそのまま台座に置いてもいいですし、お賽銭箱に入れてもいいと思います)

 

でも、人が大勢いて見られているとか、お金がたくさん乗っているとか、そこでうっかり手を出せば、お賽銭泥棒と誤解されるような場合は別です。 

 

神仏もそのへんの事情はわかっていますから、取って差し上げなくても問題ありません。 

 

そのような場合は、神社仏閣の関係者の方が回収されているでしょうから、そちらにお任せすればいいと思います。 

 

あちこちの神社を回っていると、どうしてこのようなことを……? と思ってしまう場面が少なくありません。 

 

立派なご神木で、しめ縄も張ってあるのに、木の割れ目、もしくは樹皮の間に1円玉がいくつも差し込まれているのを見たことがあります。 

 

「ご神体」と、そばの立て札に書かれているのに、そのご神体である石の上に硬貨が置かれていたり、ご神体の石の割れ目に1円玉が挟まれているのもよく見かけます。 

 

どちらも大変失礼な行為です。 

 

お賽銭をあげたい、と思ったら、その神社やお寺のお賽銭箱に、多めに入れればそれで済む話です。 

 

もしかしたら、そのような行為をすると金運が上がるとか、運が良くなると考えているのかもしれませんが……残念ながら逆です。 

 

そのような失礼なことをすると、もらえていたかもしれないご縁を、または、すでにもらっていたご縁を、自分から捨てるようなものです。

 

神仏がすごく嫌がっておられる行為ですので、もしも悪気なくやっていた……という方がいらっしゃいましたら、今後はやめておいたほうが良いと思います。

 

 

 

 

こちらが仏様の体に乗せられた1円玉です。

 

 

 

 

おろして差し上げると、非常にスッキリした雰囲気で、「ありがとう」と言っておられました。

 

 

 

 

別の石仏です。

同じように手の上に乗せられていたので、おろしておきました。

 

 

 

 

・最新刊に書いている剣山の磐座にうっかり乗ってしまった場合、また次に行った時に謝罪すれば大丈夫です。 

知らなかったものは仕方がありませんから、それで許してもらえますし、わざわざ謝りに行くという、その心がけを褒めてもらえます。 

・お守りを床に置いてはいけないのは、〝神様に入ってもらう〟お守りのみ、です。ごく普通のお守りだったら、まったく問題はありません。