関東地方の山岳系神様は7社ほど、すでに本に書きました。
新刊では違う神社をご紹介しようと思った時に、真っ先に思い浮かんだ神様……それが「三原山」の神様です。
昭和61年に起こった大噴火の際に、お社(やしろ)のすぐ後ろで溶岩がいきなり方向を変えて、社殿を避けるようにして流れたという、摩訶不思議な神社です。
どんな神社なのか、ここで写真を公開したいと思います。
伊豆大島にはジェット船で行きました。
冬期だったので本数が少なく、日帰りだと、島に滞在できるのは4時間しかありませんでした。
「三原山頂口」という駐車場から、歩いて3分くらいのところにある展望台です。
「へぇ~、こんなふうになっているのね~」と、この案内板は上空から撮った写真なので、なんだか小ぶりの火山に見えました。
サクッと登れて、ちゃっちゃっちゃ~っと、火口を一周できそうです。(できません。火口一周は45分かかりましたし、登る時はゼーゼー言いました )
おぉ~、あれが三原山か~、と展望台を出発します。
平原を歩いて山のふもとまで行くのですが、もうここからすでに地球内部からのパワーを感じます。
三原神社の写真を初めて見た時に、すごい神様がいるに違いない! と思い、長年会うことを楽しみにしてきました。
やっと、その願いが叶います。
ウキウキ、ドキドキです。
しかし……そんなに高くないとはいえ、簡単には登れず、ゼーゼーハーハー言いながら歩いていると……。
あ! あそこに見えるのはっ!
三原神社だ~!
やったぁ! ついに来たんだ!
「ひゃっほう! 神様~! こんにちは~!」と、走り出したい気分でしたが……体がついていきませんでした。
ひーひー言いながら歩きました。
神社は登山道から右手にちょっと下るようになっています。
鳥居をくぐって、下へとおりて行きます。
わくわく。
わくわく。
わくわく、どきどき。
ついに! 見えてきました。
のどかなお天気に見えるかもしれませんが、ものすごい強風が吹いていました。
社殿はこじんまりとしています。
後ろから来た溶岩が、横へ行き、前方に流れています。
このように回り込む形になっていました。
お社は溶岩にのみ込まれていてもおかしくないのに……。
すごいです。
社殿の後ろです。
どうして見事にここでピタッと止まっているのか……不思議です。
神様の力が働いたということはわかるのですが、実際に見ると、やっぱりすごい~! と思いました。
登山道に戻るために、参道を上がります。
交差している登山道をそのまま横切って向こうへ行くと、お鉢巡り(火口一周コース)の道になっています。
お鉢巡りの道に入ります。
この砂利道、上るのに苦労しました。
砂利の深い道って、歩いても歩いても、なかなか進まないんですねぇ。
ぽっかりあいている火口です。
三原山は地球のエネルギーをふんだんにもらえる場所でした。
ここには強い黒龍さんが神様としていらっしゃいます。
なんとこの日は、赤い龍も来ていました。