セドナに一緒に行ってもらう神様は山岳系がベスト、という結論になったのですが、そこで私は 「う〜ん」 と悩みました。

 

というのは、山岳系の神様はお仕事の関係上、鎮座しているその場を空ける・留守にすることが難しいのです。

 

ですので、神様自身に同行をお願いをすることはできません。

 

となると、神様に旅行に行く話をして、神様が 「それは不安だろうから眷属をつけてやろう」 と言ってくれて、さらに眷属が 「行ってやってもいい」 と承諾してくれなければ〝一緒に行って〟守ってはもらえません。

 

ちなみに、自分から 「私に眷属をつけて下さい」 と、言うことはありえません。

 

そんな神様に指図をするような、偉そうなことを言うと(自分が眷属より上の立場、ということにもなります)、眷属が許してくれません。

 

そのような無礼なやつは知らん! と守ってもらうどころか、逆に守りをもらえなくなります。

 

眷属の力が強い神社で、万が一の時は眷属が神様を呼びに行ってくれ、その神様は山岳系、となると、これはもう、熊野の三社しかないだろう、という結論に達しました。

 

あ、でも、直前まで、伏見のお稲荷さんとどちらに行くか、ちょっと迷いました。

 

伏見稲荷大社には、膨大な数の眷属がいます。

 

各方面、さまざまな分野に秀でた眷属がいて、中には驚くほど強大な力を持っている眷属もいます。

 

お願いの仕方によっては、その眷属を2〜3体つけてやる、と言ってもらえる可能性がないこともないのです。

 

しかし今回は、セドナが山岳系ということもあって、熊野三社にお願いをすることにしました。

 

まず最初に玉置神社に参拝しました。

 

結論だけを先に書きますと、玉置の神様は驚くことに、 「12日間くらいだったら、ワシがついて行ってやろう」 とおっしゃってくれたのです。

 

そっ! それは本当ですかっ! と大興奮しましたが、気になったので、 「神社やお山は大丈夫なのでしょうか?」 とお聞きすると、その程度の日数なら眷属に任せておいても問題ない、と言ってくれました。

 

玉置の神様によると、「熊野本宮の神も滝の神もあの場所から動けぬ、ワシしか行くことができない」 というお話です。

 

ですが……たぶん、いや、ほぼ100パーセント、玉置の神様も本当は行くことができなかったのではないかと思います。

 

それをなんとか無理やり都合をつけて下さった、そのような感じがしました。

 

熊野本宮では、「玉置の神がついて行くので心配はいらないが、眷属をつけよう」 と大天狗さんをつけてくれました。

 

滝の神様はヤタガラスさんをつけてくれて、「安心して行ってきなさい」 と言ってもらえました。

 

というわけで、玉置神社の神様、熊野本宮大社の大天狗さん、那智大社のヤタガラスさん、がご一緒してくれることになりました。

 

この時点で、何があってもとりあえず私は無事に日本に帰れる、と保証されたわけで、ホッとしました。

 

実は私は旅行中、2回、本当に死にそうな場面がありましたが、何事もなく帰ってくることができました。

 

神仏の守りはありがたいです。

 

玉置の神様が眷属をつけるのではなく、自分が行こう、と言って下さったのは、私が細かくしつこく、いろいろと不安なことをお話したからだと思います。

 

前回書いたようなトントがいそうな荒野であることも、レンタカーに関するもろもろの不安も、詳細に、丁寧に説明しました。

 

1人で行って1人で行動するわけですから、もしも帰国前に熱でも出して運転ができない、もしくは、めまいを起こして遠く離れた場所から空港まで車で戻れない、となると困ります。

 

1人で山登りをしていて急に気分が悪くなる……体力が続かなくて、又はケガでもして下山できなくなる……もしも山で迷ったら……それが携帯の圏外だったら、と、さまざまな不安を、とにかく全部神様に〝詳しく〟お伝えしました。

 

私が一心にお願いする(=心配する)その様子を見て、仕方がない、無理をしてでも都合をつけてついて行ってやるか、と思って下さったのだと思います。

 

玉置の神様は優しいのです。

 

私がブログや本でずっと言ってきたように、神様には、とにかくたくさん、小さな部分までしっかりと、お話をすることが大事です。

 

「アメリカに1人で行くんです〜。無事に帰ってこられますように。お守り下さい」 とこれだけでは、神様がついて来てくれたかどうか……来てくれなかったのではないかと思います。

 

たくさんお話をするということは、神様に全部をさらけ出すということです。

 

事故や病気、このような可能性が……と、不安な要素をいろいろしゃべっていると、感情も本気で不安……、という言い方はおかしいのですが、不安一色になります。

 

どれだけ本人が怖がっているかとか、そういう部分も見てもらえるわけです。

 

ちなみに、熊野本宮でも飛瀧神社でも、同じように細かく全部、しっかり詳細にお話しました。

 

その結果、こちらの2社では眷属をつけてもらうことができたのです。

 

※同行をしてもらうためには、宿る場所が必要となります。

そのへんの詳しいやり方は、【「山の神様」からこっそりうかがった 「幸運」を呼び込むツボ】という本に書いております。