前々回ブログに書いた 「角島大橋」 へ、下関方面から向かっていた途中のことです。

 

とあるカーブを曲がった瞬間に、いきなり強烈な磁力を感じて、そちらに目をやると崖の上に小さな赤い鳥居が見えました。

 

「あ、お稲荷さんだ」 と思いました。

 

高い位置にいるお稲荷さんは力が強いことが多いので、納得はしましたが、こんなに強い磁力を放つ神様はどのような神様なのか……興味が湧きました。

 

しかし、これから角島大橋を見て、角島を散策し、さらに元乃隅稲成神社へも行く予定です。

 

「ん〜、どう計算しても登る時間がないわ〜、悪いけどスルー決定」 と思ったら、そこの眷属数体が、車に来て参拝を促します。

 

もちろん私の意思が優先ですから、来い、とは言わず、黙っています。

 

「あの〜、申し訳ないんですけど〜。そこ、登るのに時間がかかりますよね? きっと、けもの道みたいなところを登るのだと思います。となると、登り口を探す手間がかかります。すみません、今日は時間がなくて、そのような参拝は無理です〜」

 

そう言ってお断りしました。

 

そのまま神社がある場所を通り過ぎ、少し先へ行くと……なんと、でっかい入口がありました。

 

しかもけもの道なんかではなく、車で入れる大きな入口で、さらに歩いて登らなくても車でびゅーんと上まで行ける、となっています。

 

「…………」 ( ̄ー ̄; 

 

先ほどの、断った理由がすべてクリアになったのです。

 

えっと、じゃあ、ちょっとだけ……とその神社に入りました。

 

駐車場に着くと、私に参拝を促した眷属と他の眷属も一緒に待っていて、「あ、来た来た」 「よしよし」 という感じで満足していました。

 

崖の上にあった鳥居の雰囲気から、小さなお社のお稲荷さんだと思ったのですが、本殿は驚くほど立派な神社です。

 

境内からは美しい海が一望でき、青い海、青い空に赤い鳥居が映えて美しいです。

 

しかし、ふと気づくと、先ほどの眷属たちはここにはいません。

 

神社の右手からは奥の院へ通じる千本鳥居があったので、ああ、奥の院の眷属だったんだな、とそちらに行ってみました。

 

この千本鳥居、ちょっとそこまでかと思ったら、結構長かったです。

 

途中に何社かお社があるのですが、頭だけ下げて通り過ぎました。

 

境内の案内では 「奥之院」 とでっかく書かれていましたが、一番奥のお社は 「谷川稲荷」 というお名前でした。

 

でも、まさにここが奥の院で、メインの神様はここにいらっしゃいます。

 

奥の院は崖の上の端っこにあって、眺めがとても良く、はるか彼方まで見渡せます。

 

思った通り、かなり力の強いお稲荷さんが鎮座していました。

 

「見晴らしがいいですね!」 と言うと、お社の横に行けばもっと見晴らしが良いぞ、と言います。

 

え、行けるの? と見ると、細い道があって行けるようになっていました。

(現在は立入禁止になっているそうです)

 

しかしですね、いくら山肌をコンクリートで固めていて足元が滑らないとはいえ、すごい高さです。

 

下を見ると恐怖で内臓がひゅーっとなります。

 

ひぃ〜〜〜〜! 怖い〜〜〜〜! と、心底ビビりましたが、そこからの景色は格別でした。(危険な場所ですから、行かれる方は自己責任でお願いします)

 

海も空もとっても美しくて、素晴らしい景観が180度パノラマなのです。

 

潮風がそよそよと吹いて、たくさんの癒しをもらいました。

 

最高の場所でした。(怖かったですけど)

 

お稲荷さんは、もっと多くの人に参拝に来てもらいたいそうです。

 

「こんな険しい場所になぜいらっしゃるのですか?」 とお聞きすると、

 

「修行だ」 と笑っていました。

 

「(お前に)願いはあるのか?」 と聞かれたので、願いではなく、超どでかい夢物語をお話してみました。

 

この夢が叶ったら、これこれこういう奉仕をしたいのです、と。

 

するとお稲荷さんは、「大きな夢だの〜」 と感心したように言い、

 

「まぁ、頑張りなさい」 と、ものすご~くニコニコしていました。

 

続いて、 「頑張りなさい」 「頑張れ」 と眷属たちも口々に言ってくれました。

 

夢がでか過ぎて、叶えてくれるとは言わないんだなぁ、とその正直なところが、腹を割って話をしたような感じでなんだか楽しかったです。

 

さらに神様も眷属も、「頑張りなさい」 と心を込めて言ってくれて、それは表面だけでなく本当に応援してくれており、ありがたいな〜とも思いました。

 

ここのお稲荷さんは、1回きりの参拝でも来てもらえたら嬉しいと言っていました。

 

1回のみでも全然構わないそうです。

 

お稲荷さんと眷属たちはとても和気あいあいとしています。

 

そして参拝者にも同じ雰囲気で接してくれます。

 

非常にフレンドリーなのです。

 

明るい良い 「気」 があたりに充満していて、そこに海の癒しもミックスされていますから、他のお稲荷さんにはない 「気」 を放っていました。

 

華麗で大きな本殿には神様がいなかったので、不思議に思って帰宅して調べたところ、この神社は昭和46年に造られていました。

 

千本鳥居の中ほどにあった谷嶽稲荷と谷森稲荷の2社、そして奥の院のお稲荷さん(谷川稲荷)の、計3社を遷座し、合祀したそうです。

 

でも……奥の院のお稲荷さんは、今もあの場所がお好きなようで、普段は奥の院にいるようです。

 

長い間ずっとおられた場所ですから、愛着があるのかもしれません。

 

参拝されるのであれば、奥の院まで行ったほうが確実ですし、神様が近いので波動もたくさんもらえます。

 

神様との距離……というか、フレンドリーな感じも違います。

 

本殿で行事があったり、祈祷があればそちらにしゅっと行かれます。

 

現地で知って、飛び込み参拝したお稲荷さんでしたが、力が強くて素敵な神様でした。

 

 

 

 

グーグルマップから画像をお借りしました。

運転しているとこのような感じで、向こうの崖の上に赤い鳥居が見えます。

 

 

 

 

小さなお稲荷さんに見えたので、登り口を探すのが大変だと思ったら……入口がありました。

さっきのお社と同じ神社? と思ってしまう大きな入口です。

 

 

 

 

これは……入らねば (^_^;) ですね。

 

 

 

 

大きくて美しい神社です。

 

 

 

 

社殿からはこのような眺めです。

 

 

 

 

奥の院へ行く千本鳥居です。

 

 

 

 

ここも美しいですね。

 

 

 

 

奥へ行くと、鳥居はこんな感じで、ちょっと古くなっています。

「マムシに注意」 という看板が途中に何枚もありました。

 

 

 

 

やっと到着しました~。

 

 

 

 

「谷川稲荷」 というお名前ですが、まさに奥の院で、メインの神様はここにいらっしゃいます。

上の写真でおわかりかと思いますが、お社の前は狭いです。

 

 

 

 

お社の中をちょっと失礼させてもらいました。

眷属も怒ったりする厳しい感じはまったくなく、親しみやすいです。

 

 

 

 

お社の横に行けば見晴らしがいいぞ、と言われて見てみると、たしかに道らしきものがあります。

(現在は立入禁止になっているそうです)

 

 

 

 

この岩を少し登って、この向こうへ出ます。

 

 

 

 

きゃ~!

本当に絶景です。

 

 

 

 

右側はこんな感じで、

 

 

 

 

左側は……本当は道路がもっと見えているのですが、体勢に無理があって、カメラを構えたままのポーズでは、怖くてこれ以上左を向けませんでした。

 

 

 

 

本殿の背後の山には磐座(いわくら)がありました。

 

 

 

 

アップです。

 

 

 

 

駐車場から、というか車の中から撮りました。

この神社でゆっくり時間を過ごしたので、結局、角島散策は諦めました~。