ご無沙汰をしているから叱られているのかな? と明らかに自覚がある場合、一度行ったほうがいいお話は前回書きました。
行って、お稲荷さんに、今まで来れなかった理由を誠心誠意、お話すれば大丈夫です。
定期的に参拝することを知らなかったのであれば正直にそう言うといいですし、遠方であればそこを丁寧に言うといいです。
この場合、できれば、お酒や油揚げ、赤飯、果物などを持って行きます。
お詫びのしるしです。
赤飯はスーパーで買ったパックのもので十分ですし、果物はリンゴとかみかんで大丈夫です。
私だったら鯛の刺身も持って行きます。(これもスーパーの小さなパックでOKです。ただしマグロとかサーモンなど別の魚が一緒に入っているものは逆に失礼になるので避けます)
お供え物は参拝当日の朝に購入します。
前日から買っておくのはNGです。
それらは神前で、飲めるように食べれらるようにフタを開け、ラップやビニールなどは破って隙間を開けます。
もちろん、帰るときにはすべて持って帰ります。
お酒だけは境内に撒いても問題ないです。(自然の中にある神社の場合です)
あ、でも樹木の根元などに撒くと枯れることがあるので、そのようなところは避けます。
そしてそこで、今後はもう来れないだろうことも正直に謝ります。
理由も説明し、あとはひたすら 〝謝り倒し〟 ます。
絶対に忘れてはいけない、勘違いしてはいけないのは、お稲荷さんは 〝神仏〟 です。
悪魔や悪霊ではありません。
よほどのことがない限り、これで許してくれます。
その後、しばらく様子を見て、もしも許してもらえていないようだったら、コンスタントに行かなかったから叱られたのではなく、何か別に失礼を働いている可能性があります。
そうなると、これはもう伏見のお稲荷さんにおとりなしをお願いするしか方法はありません。
たくさんのお稲荷さんに参拝したから、どこのお稲荷さんが怒っているのかわからない、という方も伏見のお稲荷さんにお願いするしかないです。(これは確実に怒られていると自覚がある場合です。たくさん行って忘れたから、という程度ではおとりなしは必要ないです。でも心配なら行っておいてもいいと思います)
そのおとりなしをしてもらうやり方について書きます。
この場合、ちょっとしんどいですが、稲荷山に登らなければなりません。
まずは下の本殿で自己紹介をして、 「伏見のお稲荷さんにおとりなし (仲裁) をお願いしに来ました」 と言います。
ここは眷属が本殿に来た人のことを神様に知らせに行くシステムになっているので、詳しい話は山に登る途中でします。
稲荷山の神域を過ぎたあたりから、事情を詳しく、事細かに話します。
千本鳥居を右側コースで登って行くと、右手にトイレがある場所があります。
その次の鳥居の集団を抜けると、左側に川が流れています。
その先が神域です。
何もかもすべて話して、今後行けないことも、伏見のお稲荷さんに伝えてもらいます。
山頂のお社にはお酒は持って行ったほうがいいと思いますが、小さなワンカップで十分です。
より丁寧にしたい方は、眷属の分のお供え (神様用とは別にワンカップ1個と油揚げ1つ、もしくはイナリ寿司か赤飯) を持って行くと喜ばれます。(お供えした物はちゃんと持って帰ります)
山の中を歩きつつ、詳しく説明をしていますので、頂上のお社では手を合わせて 「よろしくお願いします」 だけでいいです。
末社・摂社・奥宮など、本殿と頂上の一ノ峰以外には手を合わせなくても大丈夫です。
病気をしていて本人が山に登れない場合は、夫や妻、親や子ども、知人や親戚など誰でもいいですから代わりに登ってもらいます。
下の本殿で初穂料を払って神職さんに祈祷してもらっても、おとりなしのお願いは聞き届けてもらえません。
祈祷することとは、意味も種類も違うからです。
自分の足で山に登ってお願いすることは必須です。
伏見のお稲荷さん自体は怒ったりしない優しい神様ですが、眷属には厳しい性格のものがいますので、謙虚な態度・謙虚なものの言い方をされた方がいいです。
伏見のお稲荷さんにおとりなしをお願いすれば、確実に解決してもらえます。
伏見でおとりなしをお願いしたのに、不幸が続くという場合、それはお稲荷さんが原因ではありません。
別のものになります。
そうなると今度は違う種類の祈祷が必要になってきます。
憑き物を落とす祈祷です。
この場合は、三峯神社などに行ったほうがいいです。(『神さまと繋がる神社仏閣めぐり』に詳細を書いています)
ついでに言えば、三峯神社の眷属は神仏を祓うことはしませんので、おとりなしは伏見稲荷しかできません。
次回に続きます。