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少し前の話です。

事務所で、同僚の柿さんとリンゴさんの3人の時のことでした。

今日は登場人物を果物と色で表現します。

先日、アルファベットで表記していて、うっかり書いている自分が混乱してしまい、間違えたままアップしてしまいました。

読者の方から、あの~、もしかして・・・間違ってません? と遠慮がちにご指摘いただいて、 「きゃーっ!」 と、大慌てで訂正しました。

(TωT) ううう。おばかがバレバレです。

果物とか色なら、 「私が」 混乱しなくてすむかな~、というわけで、同僚の柿さんとリンゴさんとの会話です。

柿さんとリンゴさんとで、利用者さんの緑さんの話をしていました。

緑さんは70代後半の女性で、非常にハッキリとものを言う人です。

そして人の話が大好きなので、サービスに入ると結構いろんなヘルパーさんの感想を言ったりします。

柿さん 「緑さんがなぁ、新しいパートさんのことボロカス言うてはったわ」

リンゴさん 「へぇ。なんて?」

柿さん 「チャラチャラ口だけええこと言う人や、って。信用でけへんから嫌いなんやて」

リンゴさん 「あ、それ、ちょっとわかる~」

この緑さんは、人を見抜く能力がすごいのです。

新人のケアマネが来た時、 「あの人、すぐ辞めよるで。見とってみ」 と言ってたのですが、本当に2ヶ月もたずに辞めました。

1回サービスに入っただけのヘルパーさんを、 「あの人は上司に取り入るタイプや。褒められとーて何でも上司に話しよるわ。アンタ、油断したらアカンで!」 と言っていたのも正解でした。

緑さんってすごいよね、と2人は話していたのですが、 (私は必死で書類を作っていたのでここまでは聞くだけでした) そこで柿さんがリンゴさんに言いました。

「なぁ? 緑さん、私のことはなんて言うてんの?」

「柿さん、時々タメグチで話してるやろ? 緑さんは全然ええみたいやけど、よそでそのうち痛い目に遭うで、って言ってたよ」

「あ-、そこかー。つい出てまうねんなー」

「こんな小さいテレビでよく見えますね、とかも言うたやろ? あれ、怒ってたでー。買うお金がないんちゃうんや、って」

「マジでー」

たしかに緑さんは柿さんのことをそう言っていますが、でも柿さんのサバサバしたところが好きなのです。

そのことを知っている私がそこで会話に加わって付け加えました。

「口は悪いけどお腹の中には何もない、ええ子や、って言ってたよ」

それを聞いた柿さんは 「よかった~」 とホッとしていました。

リンゴさんが 「緑さん、識子さんのことがお気に入りやからなぁ、次は識子さんが来んの? っていつも聞かれるわ」 と言いましたが・・・。

いや、そんなことはない、私のことも深く見抜いてなにか言ってるはずだ、と思い 「なにか私の欠点も言ってるやろ~?」 と聞くと、柿さんがウププと笑いました。

「うん。ひとつだけ、な」 と言います。

リンゴさんもふふふ、と笑っています。

それは何? と思ったら教えてくれました。

緑さんはこう言ったそうです。

「識子さんなぁ、気ぃこまいやろ? 気ぃこますぎて、味付けが薄いねん・・・」

あっはっはー! (≧▽≦) と、聞いた瞬間、大笑いしてしまいました。

緑さんちで料理をする時、緑さんは横でずーっとおしゃべりをしています。

そして私がお醤油をちょびっとずつしか入れないのを見て、 「もっとドバーっと入れんかいな」 と毎回言うのです。

「ドバーっと入れて濃くなった場合、取り返しつきませんやん」

「そんなことあるかいな」

「濃くなったらあとが大変ですから、ちょっとずつ入れます」

と言いつつ、お醤油を傾けるのですが、お徳用のお醤油はボトルが大きく重たいです。

その重たいボトルを、ドバーっと入らないように細心の注意を払って傾けるので、時々、手がプルプル震えたりします。

「アンタ! 手ぇ震えてるやないの! なんでそこまで緊張する必要があるねん」 と緑さんは笑っています。

「ですからね、緑さん、薄いのは足せますけどね、濃くなったら取り返しがつかないんですよ」

「アンタ、ホンマ気ぃこまいなー」

という会話をしているのです。

この 「気ぃこまい」 という性格の欠点に関しては、言うべきところで言う勇気がない、抗議すべきところでも我慢してしまう等のいろんな話が過去にあって、そこからきています。

最適な言葉は、 「ビビリ」 だと思うのですが、緑さんは 「気ぃこまい」 と言っています。

緑さんは時々 「私が今からアンタの代わりに電話したる」 などと、私のことで代わりにブチ切れたりもしています。

カレーの時など、おたまの上でカレールウをチマチマ溶かす私を見ていて、 「そんなもん、パッと入れて混ぜたらええねん」 と言います。

「そんな大胆なことをしたら、溶けてないところが野菜とかにベターってくっつくじゃないですか」

「そんなん、そのまま食べたらええやんか」

「え! そしたらそこだけ辛くて、うわぁ! ってなりますよ」

「・・・・・  ( ̄_ ̄ i)  アンタ、そんなんじゃ世の中渡っていかれへんで」 

緑さんは糖尿病で高脂血症、さらに血圧の薬も飲んでいます。

ケアマネからは 「うす味で調理をして下さい」 と指示が入っているのですが、本人は濃い味が好きなのです。

「もやしのピリ辛炒めを作って」 と言われた時、調味料をちびちび入れる私に 「もっとドバーっと入れな薄うて食べられへんがな」 と言われました。

「緑さん、さすがにピリ辛は濃いと本当に取り返しがつかないですよ。水で洗えませんよ」

「薄いとおいしないやんか・・・。まあ、でも、それくらいにしとこか」

と、まあ、こんな感じなので、愚痴りたくなる気持ちもわかります。

その話をしていたら、柿さんもリンゴさんも、 「え? 料理のあいだ、緑さんがずっとそばにいるの?」 と質問してきます。

「うん、いるよ」 と言うと、柿さんの時もリンゴさんの時も、緑さんはソファに寝転がってテレビをみているそうで、 「緑さん、識子さんとおしゃべりしたいねんなー」 と言っていました。

絶対に違うわ、と思います。

私の場合、そばで監視していないと、 「どんだけ味、薄いねん! この料理!」 とあとから、 「ンモー」 という気分になるからだろうと思います。

先日、 「ネギを細かく切って冷凍しといて」 というので、せっせと細かく切っていたら 「そこまで小そうせんでええで。もちょっと大きめでええから」 と笑っていました。

チェックするためにそばから離れないんだろうなぁ、と思いますが、いろんな会話が楽しくて、2人でよく笑っています。

「アンタ、次はいつ来んの? 毎回アンタにしてくれたらええのになぁ」 と言ってもらえるのも光栄でありがたく、丁寧なサービスを心掛けていますが・・・薄味はこの先も変わらないと・・・思います。(笑)




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