木を鉢植えにしているお宅は多いと思います。

「幸福の木」 とか 「パキラ」 などの観葉植物を、訪問したお宅でよく見かけます。

この 「木」 の鉢植えに関して、ひとつだけお伝えしておきたいことがあります。

最初に結論を言いますと、 「鉢植えにした」 木を、玄関わきに置いている方は注意された方がいいです。

枯れ始めるとよくないのです。

ベランダとか庭とか門のわきとか、他ならどこでも構わないのですが、 「玄関わき」 つまり 「玄関のドアのすぐ横」 の鉢植えだけに言えることです。(玄関の外側です)

私は福祉用具専門相談員をしていた時、多くのお宅を訪問してきました。

担当利用者さんの数は月によって違っていましたが、それでも140人以上は必ず持っていました。

多い月は160人以上でした。

利用者さんは高齢者ですので、入れ替わりも激しく、1回だけのご利用とか訪問しただけ、という家も含めると相当な数にのぼります。

そこで気づいたことです。

突然の不幸・・・例えば、事故に遭って体が不自由になった、

大きな病気がすでに手遅れの状態で見つかった、

認知症と診断されたが常識を超える速さで急速に進んでいておかしい、

若いのに脳梗塞で倒れて体が不自由になったなど、そういった不意に訪れた不幸に見舞われたお宅に行くこともよくありました。

そういうおうちで気づいたのが、玄関わきに置いている植木鉢の木でした。

その木が枯れている状態なのです。

「あ、ここの家もそうだ」

「え? ここのお宅も?」

というふうに、本当に多かったです。

木が生き生きとしているお宅は大丈夫でしたが、少しでも枯れてくるとよくないのです。

よくない運回りになるから枯れてくるのかもしれません。

置いている木が少しでも枯れ始めると場所を移動するか、撤去した方がよいと思います。

うっかり気づかないうちに枯れ始めていた、という怖いことにならないために、玄関わきには置かない方が無難かもしれません。

これは最近ですが、利用者さんの近所のお宅で、玄関わきの鉢植えの木がちょっと枯れてるなー、と思う家がありました。

それから間もなく、そこの若奥さんが入院して手術をされた、という話を聞きました。

庭でいくつも枯れているとか、門のわきで枯れている、というお宅もよく見ますし、現在そういうお宅にサービスに伺っていますが、そっちは大丈夫なのです。

不思議です。

「草」 の鉢植え、という言い方が合っているのかわかりませんが、茎が草のままで木にならないものだと、枯れていても問題ないです。

そういうお宅もよく見ましたが、草は大丈夫なのです。

「木」 の鉢植えだけなのです。

ただし、玄関わきでも、「地面」 に植えてある木は幸運をもたらすようです。

古いお宅では、玄関のわきが小さな花壇のような感じで、地面になっているおうちがあります。

そこに木を植えているお宅は、お金持ちだったり、夫婦揃って100才近いのに認知症もなく健康で過ごされていたり、と不幸とは無縁のようでした。

種類はわかりませんが、ひょろっとした木を植えていて、その木が半分枯れていたお宅がありました。

伺うたびに、大丈夫だろうか? と心配していましたが、そこも何ヶ月たってもご夫婦に不幸はなく、いつも朗らかに過ごされていました。

地面に植えていたら、玄関わきで枯れても大丈夫なのです。

不思議で仕方ないのですが、木と大地の関係があるのでしょう。

玄関わきに置いた鉢植えの木が枯れたからといって、みんながみんな不幸になるとは思いませんが、そういうこともある、ということをちょっとだけ頭に置いておくと、身を守るという点で少し違うのでは? と思います。