皆様、長い間、記事の更新をご無沙汰しておりましたが、病気でも何でもないです、元気にしています。

ご心配をおかけして申し訳ございません。

訪問介護の仕事は思った以上にハードで、分刻みスケジュールで訪問先から訪問先に移動し、利用者さん宅では一秒たりともボーっとすることなくコマネズミのようにセカセカ働いています。

事務所に戻るのはいつも終業時間間際で、それから事務処理があったりして、本当にフルで全力で働いているわー私、という感じです。

この時期の入浴介助が、これまたきつくて、お風呂に入れてあげるとそれだけでへとへとになります。

暑くても閉め切っている家もあり、暑がりの私には服を着たままのサウナ状態で、訪問介護ってこんなにハードだったのか・・・と思います。

結構過酷な肉体労働だと思うのですが、利用者さんからしたら、その日私だけとしか会話をしないという方も多く、少々しんどいくらいでテンションは落とせません。

利用者さんの気分転換になるように、明るく楽しくお話させてもらっています。

そんな感じの仕事ですので、以前のように、ちょっと睡眠時間を削ってブログを書く、ということが出来なくなりました。

夜、パソコンの前に座ると、無意識のうちにコックリコックリ寝てしまっているのです。

書きたいことや、書かなければいけないことはたくさんあるのですが、時間がない・・・体力がもたない・・・という理由で更新がなかなか出来ません。

休日は休日でやることが山ほどあって忙しく、たまに研修も行かなければいけなかったりして、只今時間難民です。

体調を心配して下さる皆様、ありがとうございます。

疲労以外は大丈夫です、元気です。

それから、記事の更新をしていないのに、毎日のようにのぞきに来て下さる方、ありがとうございます。

嬉しいです。

応援して下さっている方がいる、と思うと、一刻も早く仕事に慣れて、体力もつけて、ブログにもっと時間が割けるよう頑張ろう! と思います。

もうしばらくは更新頻度が少ないかもしれませんが、長ーい目で見ていただけるとありがたいです。

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Aさん宅に初めて伺ったのは、5月の初旬でした。

ここのお宅は、 ”気が滞った家” で、中に入ると、ねっとりと暗くて重たい空気が体にまとわりつきます。

おもちのように粘っている感触です。

掃除をしていなくても、空気の入れ替えをしていれば、気が滞っていても何とか最悪の状態は防げます。

しかし、Aさん宅は窓もまったく開けていません。

Aさん(男性)は、脳梗塞で倒れて半身が不自由です。

Aさんは父親とお兄さんの3人暮らしで、父親は骨粗しょう症で骨折後歩行が困難になり、今は一日中ベッド上で過ごしています。

お兄さんは週3回透析治療に通っていて、そのうえ糖尿病も患っています。

顔を合わせても挨拶もしないし、話しかけても答えないということで、精神的な病気もありそうだとケアマネが言っていました。

住んでいる3人とも深刻な体の状態です。

Aさん宅は、玄関手前から奥に向かって長方形の長細い形をしており、一番手前に父親の部屋、奥に向かってふすまを開けるとAさんの部屋、そこから奥に向かってふすまを開けると、台所・トイレ・浴室・2階への階段スペースになっています。

1階の窓は、父親の部屋と、台所にしかありません。

両方の窓と部屋間のふすまを開けたら風が一直線に通る間取りなのですが、家の権限を持っている父親が窓を開けることを極端に嫌がります。

ですので、この時期でも窓は開けていません。

扇風機がカラカラと回っています。

ヘルパーが週に何回か入ってお掃除はするのですが、掃除機をざっとかけるくらいしか時間が取れず、


しかも、部屋の四隅にはいろんな物がどっさり乱雑に置かれているので、まさに四角い部屋を丸く掃除する、といった感じです。

(ご存知ない方のために説明しますと、訪問介護はサービスする時間が45分とか50分とか決まっています。その時間内に調理をしたり、居室掃除やトイレ掃除・浴室掃除などをします。買い物をする家もあります。しなければいけないことはキッチリと決まっています。お部屋をキレイにしてあげたいからといって、調理を省くとかトイレ掃除をしないとか、その場で勝手にプランを変えることは出来ないのです)

Aさんの部屋だけでなく、父親の部屋も、台所も、床や隅っこに置いてある物の上にはホコリが積もっています。

ある程度の物は動かして掃除機をかけていますが、全部というわけにはいかず、拭き掃除もする時間がないのでいつも後ろ髪を引かれる思いで帰っています。

窓を開けてあげられない、掃除も丁寧に出来ないとなると、暗くて重たい澱んだ気を少しでも薄めるには、私が外から外気を持ちこむしかありません。

とりあえず家に入る前に、太陽をサンサンと浴びて、私自身の表面に太陽のパワーを蓄えています。

それから自分の周りに太陽光たっぷりの空気をたくさんくっつけ、その空気とともに勢いよく入っています。

勢いよく入ると、空気の流れが出来て、玄関を閉めるまで空気は流れ込んでいます。

これで少しは薄まるのですが・・・本当に少しだけ、です。

曇った日などはほとんど薄まらず、中に入ると澱んだ気の影響で、何故かカラにこもるような気分になってしまい、話をする気力がなくなります。

Aさんも同じようで、こちらから話しかけないと、沈黙のままです。

なので、いつもまとわりつく重たい気をはねのけて、無理矢理テンションを上げ、明るく話しかけるようにしています。

Aさんの母親は数年前に脳梗塞で倒れ、何年かの闘病ののち亡くなられたそうです。

母親が倒れたくらいから、Aさん・父親・お兄さんの3人は一気に体調が悪くなったということでした。

多分、倒れるまでは母親がこまめに掃除をしていたのだと思います。

母親が倒れて掃除や空気の入れ替えをすることがなくなったので、徐々に気が滞り、他の3人の体に影響が出たのでしょう。

やはり気の滞りは怖い、と思いました。

気の滞りとは別に、ここのお宅は仏壇にもちょっと問題がありました。

※次回に続きます。