大きな神社では、一升瓶のお酒にのしを付けて社務所に持っていけばいいのですが、「社務所がない、神主さんがいないような小さな神社はどうすればいいのでしょうか?」という質問をいただきました。

社務所がなくて神主さんもいない神社だと、神様はお神酒の奉納をもっと喜んで下さいます。

一升瓶のような大きなお酒をお供えするのもいいですし、そんなに大がかりでなくても、ワンカップでも十分です。

「小さな神社の場合はどこに置けばいいのですか?」という質問もありました。

大抵の神社は、お社の正面に階段があります。

そこの一番上でいいと思います。

階段に柵がある神社もありますので、そういう場合は柵から手を伸ばして一番上に置かせてもらいます。 

柵の向こうに置けない・・・という造りになっていたら、自分の手がとどく範囲で一番上の場所に置きます。

お賽銭箱の上に板状のものを敷いて、その上に置くのもいいです。

置く場所は必ず正面です。

階段の幅より内側です。

一升瓶にしろワンカップにしろ“新品”を持って行き、必ずお供えする直前にフタを取ります。

実際に飲める状態にしてから、お供えをします。

お供え物をしておいて、それから手を合わせ、お礼なり話をするなりします。

先に拝んでおいて、次にお酒をどうぞ、ではありません。

この順番は大事です。

家の神棚でも仏壇でもそうですが、お供えをする時は先に置きます。

拝み終えて、1~3分すれば、片付けても大丈夫です。

お供えしたお酒には、神様の力が入っているので、持って帰っていただきます。

お酒は、せめてひと口なめるだけでもした方がいいです。

神様の力が入ったお神酒なので、波動が高く、体に良い作用があります。

それをいただかないのはもったいないです。(飲む量に関係なく効果はあります)

置きっ放しは大変失礼な行為になりますので、必ず持って帰ります。

お稲荷さんだったら、油揚げも一緒に持って行くことをお勧めします。(注:必ず袋を開けてからお供えします)

小さな神社の神様は、大きな神社と違って普段お供えをされていないので、お酒の奉納を本当に喜んでくれます。

ですので、「お礼」という形式にこだわらず、普段の参拝でも気軽に持って行っていいと思います。

小さな神社は、他に参拝客がいない、自分と神様だけの空間、というシチュエーションになることが多いです。

そういう時はいろんなことを感じ取りやすいです。

神様が喜んでくれた、ということが実感出来やすい環境ですので、是非、それを感じてみて下さい。

ちなみにお地蔵様などの仏様にお礼をする場合は、和菓子(まんじゅうとか、桜餅・かしわ餅・大福、菓子楊枝で切っていただく和菓子、らくがんなど)か、果物の方が喜ばれます。

おせんべいやあられ、洋菓子は喜んでもらえませんので、やめておきます。

仏様の場合だと、ロウソクを灯す場所があると思います。

その時はまずお供えしてから、ロウソクの火を灯し、お礼を言い、少しの間待って、先に火を消します。

それから、お供え物を片づけます。

片づけてから、火を消してはいけません。

仏様にお供えした物は、お下がりを食べてよい場合と、食べてはいけない場合がありますので注意が必要です。

住職の方がいる大きなお寺の仏像にお礼がしたい時は、菓子折りに表書きを付けて「御供」でいいと思います。

それを受付で渡せばいいのではないかと思います。

お坊さんへのお礼は、お布施(お金)になりますが、仏像に直接お願いして、救ってもらった場合は、仏様へのお礼として仏様に喜んでいただけるお菓子や果物でよいのでは? と思います。

もちろん、お布施でも構わないですし、神様同様“行ってお礼を言う”だけでも十分です。