前回の記事の中に、 ”神仏に縁をもらえると、自分で危機だと気づいていない、例えば事故に遭う直前なども、神仏の方で察知してくれて、事故から救ってくれます” と書きました。
私が体験した、その具体例を書きます。
ずいぶん前になりますが、元夫と車で旅行に行った時のことです。
かなり山奥の高速道路を走っていました。
運転は私で、走行車線を走っていましたが、そこそこスピードを出していました。
時間帯は夕方で、時折、猛スピードで追越車線を抜けていく車がいたりしました。
元夫としゃべりながら運転をしていたら、突然、前方に猿が飛び出してきたのです。
猿は飛び出して来て、走行車線のど真ん中で 「え?」 という感じで、こちらを向いて止まりました。
2人とも 「!!!」 と顔面蒼白になりました。
車のスピードと、車と猿との距離 (目前でした) を計算すると、ハンドルを切っても、衝突は回避出来そうにない状況だったからです。
その時のことは鮮明に覚えているのですが、猿が出てきてから、時間が少しゆっくり流れたような感じになりました。
最初に私は 「このまま轢くしかないのか?」 と考えました。
高速道路での急ハンドルは大事故につながるからです。
ですが、生き物を・・・特に哺乳類を殺生するのは嫌です。
次の瞬間、私は、ミラーで追越車線に車が来ていないかを確認していました。
幸い、後から車が来ていなかったので、追越車線に出るために、ハンドルをほんのわずかに右に切りました。
かなりスピードが出ていた為、ハンドルの切り具合を誤ると中央帯に激突します。
猿に当たらないようにするには、真横に出ることになるので、さらに危険なハンドル操作になります。
右に出てすぐ、今度はかすかにハンドルを左に切ります。
それを、コンマ何秒かの一瞬でやりました。
猿はギリギリのところで当たらずにすみました。
助手席にいた元夫は 「うわー」 と声を出していました。
どう計算しても避けれない距離とスピードと角度だったからです。
”絶対に轢く! と思った” と、元夫は言っていました。
さらに、右にハンドルを切った時は、 ”事故る! 終わりや!” と思ったそうです。
こうして文章にすると、どれほどのミラクルだったのかが、いまいち伝わらないかもしれませんが、瞬間的なとっさの判断、神業ともいえるハンドルの切り方、後続車が来ていなかったこと、など、すべてが神様に助けてもらったとしか考えられません。
助手席にいた元夫が 「奇跡・・・としか言いようがない・・・」 と驚いていました。
もう一つは、前職の仕事中のことです。
車で利用者さん宅に行っている途中で、会社の携帯が鳴りました。
走っていたのは、片側1車線の普通の道路です。
信号が青に変わった直後で、発進してすぐの時でした。
私はどこから着信があったのか、携帯を手に取って確認しました。
普段はそんなことをしないのですが、その日は急ぎの連絡が入ることになっていた為、つい手に取ってしまったのでした。
確認を終えて、次に前方を見た時に 「!!!」 と心臓が凍りつきました。
前の車が停車していたのです。
車間距離は2メートルくらいに迫っていました。
その時、私はアクセルを踏んでいたわけで、加速中だったのです。
急ブレーキを踏みましたが、制動距離の方が車間距離より長いであろうことは明確でした。
心の中で ”ああ、これはぶつかる” と冷静に判断していました。
それが、急ブレーキが信じられないくらいものすごく効いて、車はギリギリで止まったのです。
運転席から見て、 ”絶対にぶつかってるとしか思えない” ところに、前の車がありました。
多分、1ミリとか2ミリとか、本当に寸前のところで停車したのだと思います。
これも、神様に助けてもらったとしか考えられません。
こういう場合、助けに来てくれた神様は、感謝してほしくて助けているわけではないし、その行為を誇示したいわけでもないので、助け終わると私には声をかけずにそのままサ~ッとお帰りになります。
ですので、どこの神様か、ということが、わからないのです。
私に縁をくれている神様の中のどなたか、というのは確実ですが、どの神様が助けに来てくれたのかはわかりません。
こういう時、誰にどうお礼を言えばいいのかと言うと、堅苦しく考えずに、シンプルにお礼を言えばいいと思います。
私はその場ですぐに手を合わせ、 ”大きな声で” お礼を言っています。
どの神様かわからないので、 「神様! ありがとうございます! おかげさまで助かりました。本当にありがとうございました」 という感じで、呼びかけは ”神様” にして、心から感謝しています。
これで十分、助けてくれた神様には届いていますので、後々、どの神様だったのか考えたり、お礼に行かなくてはと考えたりしなくても大丈夫です。
ちなみに私は運転を始めて30年以上たちますが、事故ったことはもちろん、わずかにかすったりこすったりして、車に傷をつけたことすら、一度もありません。
いつもギリギリで神様が助けて下さいます。
昨日書いたように、縁をくれる神様がいるということは、このように本当にありがたいことなのです。
一つでも多くの縁をいただけるよう、これからも精進していきたいと思っています。
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