昨日、仕事で認知症の方々に癒されている話を書きました。

でも、介護施設勤務はいいことばかりではありません。

実情もちゃんと書かないといけないと思うので、今日は ”私が感じた介護施設勤務” について書きます。

まず、排泄関係の処理ですが、いくら仕事とはいえ、正直言って、汚いものは汚いし臭いものは臭いです。

自分の子供のオムツを替えるのとはわけが違います。

相手は大人ですから、量も多く、臭気もひどいです。

トイレ介助をしていると、尿が手につくことがしょっちゅうあります。

尿だとまだいい方で、オムツ交換中に便が手につくこともあります。

交換している途中で排便されて、それが軟便だと、手首までの手袋ではうまくカバー出来ず、手首から上に付いたりします。

認知症の方は夜中に汚してしまったリハパンを自分で脱いで、そこらへんに置いたり、ゴミ箱に突っ込んでいたりします。

そういう時もリハパンの方は注意して触るのですが、うっかり素手でゴミ袋を触ったら、そこに便が付いていて手に付いた、ということもあります。

そんな時は本人を前にして表情には出せないので、努めて冷静に、何事もなかったかのように処理します。

ですが、心の中では、 ”きゃー! 手っ! 手に付いたぁ! ((>д<)) ひ~!” と大騒ぎです。

便失禁した下着などを洗濯する時は、洗濯機に入れる前に、下着にこんもりとたまっている便をこそぎ落とし、漂白剤につけ置きしなければいけません。

水を張った流し場でブラシで便を落とすのですが、ブラシで一生懸命ガシガシしてると、水が パチャ! とはねて、服に飛ぶことがあります。

運が悪ければ、顔に飛んだりもします。

ここでも、毎回 ”ひゃー! (。>0<。) ” と言いつつ (もちろん心の中で、です) 作業しています。

夜勤が入っているシフト勤務も大変です。

夜勤の時間は、16時から翌日の10時までなのですが (休憩2時間) 早めに入るので、15時半くらいから働いて、10時半くらいまで勤務しています。

24時間以上、眠ることが出来ず、起きていなければなりません。

帰宅はお昼の12時をまわり、帰宅してもすぐには寝れないので、夕方近くになって仮眠する、しかも3時間くらいで目覚めるので、体調が悪くなります。

体調を元に戻すのに2~3日かかりますが、またすぐに次の夜勤がくるので、体内時計が狂ってしまって、体のバランスも乱れます。

ずっとだるさが抜けません。

夜勤があるシフトのお仕事をされている人は、日本全国にたくさんいらっしゃると思いますが、こんなに大変だったんだー、とこの仕事に就いてわかりました。

「施設で働いたら腰をやられるよ」 と就職する前にみんなにアドバイスされましたが、これは本当にそうでした。

私は腰痛持ちではなかったし、それまで腰痛なんて感じたこともなかったので、私は大丈夫だろうと高をくくっていました。

が、例外ではありませんでした。

腰痛は日に日にひどくなっていきます。

腰を守るやり方をしていても、どうしても腰を使わなければいけない仕事なので、腰痛は避けられないのです。

長時間勤務の夜勤後は、帰りの電車に座る時に 「イテテテテ」 と言ってしまうほどです。

腰の手術をした先輩もいて、腰痛をどう防ぐか、が長く続けるポイントのようです。

ややこしい人間関係はどこにでもありますが、これが普通の職場よりも激しい気がします。 (私が勤務している施設だけが激しいのかもしれません)

多分、ストレスの多い職場だからだろうと思います。

直接体をさわる介護は ”うっかり” が許されない仕事なのですね。

例えば、オムツ交換をする為に、ベッドを上げて、うっかり下げるのを忘れて部屋を出たら、事故報告書を書かなければなりません。

高い位置のままにしておいて、もしも入居者さんが転落したら大ケガをするからです。

徘徊したり、自分でベッドから降りるのが危険な人は、足元に徘徊センサーマットが敷かれています。

介助する時は、それを一旦ベッドの下にずらしておくのですが、これを戻し忘れると事故報告書です。

車椅子に移乗する時は、足に傷がつかないように、車椅子の足まわり部分にタオルを巻くのを忘れてはいけないし、ベッド柵をはずしたら戻すのを忘れてはいけないし、細かい事をいちいち全部確認しなければなりません。

重大事故につながるからです。

うっかりミスをしてしまうと事故報告書を書くだけでなく、それを全員に回覧されるので、 「あの人、あんなミスをしたのね」 「なにやってんの」 という目で見られます。

私より少し前に入社した若い女性スタッフは、 「今日は○○さんのおやつは30分遅く提供するように」 と言われてて、それをうっかり忘れました。

おやつが来ていない! と他のスタッフが気づき、 「誰! 誰のミスなの!」 と大騒ぎになって、結局、彼女は事故報告書を書かされていました。

おやつを提供し忘れたくらいは、重大事故につながるわけではないから、謝ればいいだけじゃない? と思いますが、他のスタッフが他人のミスは許さない、といった感じなのです。

小さなミスでも、大騒ぎされてしまいます。

そういう職場なので、常に神経を使い、気を張っていなければなりません。

在宅介護サービスの福祉用具専門相談員の時は、印鑑のもらい忘れなどのうっかりミスは、利用者さんに謝って後日訪問すればいいだけの話でした。

契約書を持って行くのを忘れるという大きなミスでも同様で、謝罪して、再訪問すれば解決です。

うっかりミスが命に関わることがなかったので、気の張り方がまったく違います。

そして、最後は認知症の方の対応に疲れることもあります。

これは性格による部分が大きいのですが、イライラするスタッフが結構います。

夜勤は最小限の人数なのに、夜中にしておかなければいけない仕事はたくさんあり、いつも時間が足りません。

ただでさえバタバタしているのに、徘徊されるとベッドまで誘導しなくてはならず、これが時間がかかります。

やっと寝てくれたと思ったら、すぐにまたお部屋を出て徘徊するのです。

これを4~5回繰り返されると、たいていのスタッフは明らかにイライラしています。

他にも、食後のお部屋への誘導等で忙しくしているスタッフに、自分を優先してもらおうと、大声で 「助けてー!」 「ちょっと誰か来てー!」 「私、もう死にたいー!」 などと叫ぶ人がいます。

スタッフは決められた時間内に誘導しなければいけないので、焦っています。

でも叫ばれると、そちらの対応もしなければならず、ストレスになります。

男性スタッフの中には 「大声で叫ばれるとうるさいから静かにして」 とハッキリ言う人もいます。

すると 「死んでやるー!」 「悔しいー!」 「助けてー! 殺されるー!」 とわざと叫びます。

病気だから仕方がないなぁ、と私は思うのですが、 「あれをされるとマジでイライラする」 と言うスタッフが多いです。

このように、施設の介護は非常にストレスが多い職場で、勤務時間も不規則で、体力もいる仕事です。

排泄物も触るので、キレイな仕事ではありません。

これが実情です。

でも、認知症の入居者さんは心のピュアな方が多く、癒されたり、学ばせてもらえることが多くあります。

仕事のしんどさと、目に見えない得られるものとを比較すると、得られるものの方が断然大きくて、お釣りがくるくらいだと、私は思っています。

あ、でも、賃金が低いという面もあるなー、と今、気づきました。

私なんか平社員のペーペーですから、ビックリするくらいお給料が安いです。

その部分は改善してほしいなぁ、と思いますが、仕事としては介護職は悪くないと、私は思っています。




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