”栄養のある物を食べなかったら病気になってしまう” と思うクセが、私にはあります。
これは子供の頃、母が 「毎日肉か魚と、野菜をたくさん食べなかったら病気になるのよ」 としつこく言っていたからです。
おかげで何でも食べて健康な体に育ちましたが、いまだにこの考えが抜けません。
野菜が不足気味だったり、卵や大豆製品が少なかったりすると、不安に襲われます。 (肉をほとんど食べないので、たんぱく源は卵や大豆製品です)
理性では大丈夫とわかっていても、感情が反応するのです。
同じような刷り込みで、私は赤系統の服が似合わない、と長年思っていました。
子供の頃の私は、髪の毛が外人並みの薄い茶色だったので、母が 「赤毛だから、赤い服が似合わないね~。紺や青がよく似合ってるよ」 などと言っていたからです。
これもずーっと、そう信じ込んでいました。
元夫と付き合い始めた時に、一緒に買い物に行き、青や茶色や黒といった色ばかりを選ぶ私に元夫が言いました。
「なんで赤にせえへんの? 赤を着たらかわいいのに」
えー! Σ(゚д゚;) と思いました。
似合わないのがわからないのかしら、この人、と思いました。
元夫は私がそう言っても一歩も引かず、ピンクや赤を試着させて、 「見てみ、似合うやんか~。こっちの方が顔が明るくなって若く見えるで」 と言いました。
そこで初めて、どうして自分で赤系統は似合わないと思い込んでいたのだろう? と考え、親の刷り込みに気づきました。
まだあります。
母は自分が音痴なのをちょっとギャグにして 「親が2人とも音痴だから、あなたたち2人も (私と弟ですね) 絶対音痴よ」 といつも笑いながら言っていました。
私はこれもちゃんと信じ、学校の音楽の時間はいつも口パクでした。
中学生の時に歌のテストがあったのですが、2人ずつ、みんなの前で歌うという方式でした。
私は音痴がバレるのが嫌で、蚊の鳴くような声で歌い、それでは点数がつけられないでしょ、と叱られたこともあります。
カラオケも、行くのは行っていましたが、歌は歌いませんでした。
これも、元夫が 「俺と2人の時は音を外してもええやんか、歌いーな」 と半ば無理矢理、歌わせて 「音痴ちゃうで?」 と教えてくれました。
その後、徐々に歌うようになり、採点ゲームをしてみても、全然音痴ではありませんでした。
あの苦悩の日々は何だったの・・・ ( ̄ー ̄; という感じです。
親も別に悪気があったわけではなく、刷り込みになるとは思ってもみなかったと思います。
そこはもう仕方がないのですが、どうしてもっと早く、親のバイアスがかかっていることに気づかなかったのか、と思います。
このように、 ”自分の考えのような錯覚” を起こしているけど、それは ”実は親の考えである” ということは多いように思います。
元夫も例外ではなく、彼は ”働かない人はダメ人間である” と刷り込まれていました。
元夫が子供の頃、家が裕福ではなかったため、母親も働いていました。
友だちの中には専業主婦の母親もいるわけで、そういう家庭と比べて卑屈にならないように、働くことは恥ずかしいことではない、と元夫の両親は言いたかったのだと思います。
この刷り込みで、元夫は難病のせいで働けない時期に、ものすごく落ち込んでいました。
自分はクズだ、生きる価値がない人間だ、とまで思い詰めていました。
矯正するのが大変でした。
私の最初の夫は無神論者でした。
「神様が本当にいるんなら、ここに、目の前に連れて来てみろ、って言いたいね」 が口グセの人でした。
幽霊なんかもちろんいないし、何か奇跡的な出来事があっても、それは自分の努力の結果であり、自分が頑張ったから、と言っていました。
すごい考え方だなと思っていたら、最初の夫の父親と母親も無神論者でした。
同じようなことを言っているのを聞いたことがあるので、親の受け売りかぁ、と当時は思っていました。
が、あれは親の刷り込みだったんですね。
離婚後、不運が続いた彼は精神的に参ったようで、救いを求めていろんな本を読んだみたいです。
息子のことで電話をした時、毎月墓参りに行くようにしたとか、般若心経を覚えているとか言うので驚きました。
親の考え方を通して世の中を見ている時は見えなかったものが、自分の頭で考えると、見えてくるものなんだなぁと思いました。
もし何か、頑なに ”こうでなければいけない!” ”こうしなければ!” と自分を追い込む思考があるなら、それは親の刷り込みではないかと、一度考えてみる必要があります。
誰も指摘してくれませんので、自分で早く気づいて解消するしか方法はないです。
これに気づいてから、私は世界が広がりましたし、元夫も病気で働けない時は自分を責めることなく、静養出来るようになりました。
この気づきはすごく大事なことだと思います。
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