主任ケアマネAさんと同行していた時です。
「ちょっと聞いてくれるっ?」 とグチが始まりました。
ちょっとでは済まないよなぁ、と思っていたら、案の定、行きも帰りもたっぷり話を聞かされました。
私が勤務する事務所にケアマネは4人いますが、全員女性で、主任Aさん、Bさん、Cさんはベテランです。
そしてDさんは最近ケアマネになったばかりの新人です。
ベテランのA・B・Cの3人は大変仲が悪く、Dさんが緩衝材になって、なんとかうまくいっています。
「Dさん、あの人アカンで!」 と予想外の人物のグチだったので驚きました。
Aさんは別の会社からお誘いがあって、退職を考えていたのですが、私以外誰も知りませんでした。
でも、新人のDさんはいい人だし、この人には話しておこうと思ったのだそうです。
「絶対、誰にも言わんといてな」 と前置きして、退職を考えていることをDさんに打ち明けました。
そしたら、なんと、その日のうちにDさんは、BさんとCさんに話してしまったと言うのです。
そしてBさんとCさんが所長に相談に行ったため、所長の知るところとなった、とAさんはオカンムリです。
「あの人、いい人そうに見えるやろ? 全然ちゃうねん。私、騙されて信用してたわー。とんだ食わせ者やで!」
実は、Dさんがその話を漏らした現場に私はいたのでした。
その日、Aさんは定時で帰り、残業していた人が数名になったところで、Dさんは 「今日、Aさんから重大な話をされたけど、これは黙っていていいのかどうか、私には判断がつかない」 と話し始めたのでした。
BさんCさんどころか、事務員も私も訪問介護の人たちも、所長もいました。
その話を聞いて所長がAさんに、どういうことか、と翌日確認をしたわけです。
裏切られた! と全責任をDさんのせいにして文句を言うAさんですが、この手の ”誰にも言わないでね話” に関しては、言う方が悪いよなぁ、と私は思います。
Dさんにすれば、普通に仕事をしていたら、突然Aさんが、Aさんの都合でやってきて、勝手に重大な話をし、さらに ”誰にも言わんといて” と約束を強制するわけです。
言うな、とDさんの行動を制限する権利など、Aさんにはありません。
逆にDさんにその約束を守らなければいけない義務もありません。
Dさんは言いたければ言うし、言いたくなければ言わない、それだけのことです。
そこを理解していれば、重大な話を誰にでもしゃべる自分に落ち度がある、とわかると思います。
「あー、私もう、人が信じられへんわー、ショックやわー」 とAさんは嘆いていました。
私も過去に同じことを何回も経験しました。
この人には私のこの部分を理解してもらいたい、と内緒話をして、気がついたら皆知っていた、なんてザラにあります。
私が思うに・・・ほとんどの人は、 ”悪気なく” 秘密を保持することが出来ないのです。
そして、それは女性に限ったことではありません。
入社してすぐの頃、先輩が仕事でミスをしましたが、何とか自分で処理をしていました。
後日、所長がおかしいことに気づき、私に詳細を聞いてきたのですが、私は言っていいものかどうか悩みました。
黙っていたら、所長は事務所内の最高責任者として知る必要がある、苦情が本社経由できた場合、所長が知りませんでした、と言うわけにはいかないのだ、と言いました。
識子さんから聞いたとは絶対に言わないから、俺が気づいたことにするから、と言うので説明をしました。
その数日後、先輩が寄ってきて 「所長にチクったやろ」 と言うのです。
「え?」 と呆然となっていたら、 「識子さんから聞いたんやけどな、って言われたわよ」 と睨まれました。
そう言えば、こんなこともあります。
所長のすぐ前のデスクの私は、重要な話がどうしても聞こえてきます。
人事の話などは、 「絶対に漏らさんといてな」 と口止めされます。
口止めされるまでもなく、そんなことは誰にも話しません。
ですが、事務員から 「これ、内緒やで。支社のあの人、左遷されるんやて~」 と言われ、 「それ、誰に聞いたん?」 と尋ねると 「所長」 と言うではありませんか。
私に口止めしておきながら、自分でしゃべってるんですね。
先輩の件で、私の名前を出したことも、別に悪いことをしたとは思っていないようで、本当に ”悪気なく” 漏らすタイプの人なのだなと思いました。
どちらかと言うと、内緒に出来ない人の方が多いので、口が堅い人は貴重だと思います。
そのことを理解しておくと、こっそりしたつもりの内緒話が広まっても、それは不用意にしゃべった自分の責任であると反省出来ます。
Aさんは所長に聞かれて事情を説明し、結局、その後で辞表も提出することになりました、
どっちみち辞めるつもりでいたのだし、いいきっかけになったのではないかと言うと、そうやな、と言いつつも納得していないようでした。
「私、こんな裏切り方されたん、初めてやわ、腹立つわー」 としつこくブツブツ言っていました。
いつまでも腹を立てているのはしんどそうで、考え方次第で楽になるのにな、と思いました。
「ちょっと聞いてくれるっ?」 とグチが始まりました。
ちょっとでは済まないよなぁ、と思っていたら、案の定、行きも帰りもたっぷり話を聞かされました。
私が勤務する事務所にケアマネは4人いますが、全員女性で、主任Aさん、Bさん、Cさんはベテランです。
そしてDさんは最近ケアマネになったばかりの新人です。
ベテランのA・B・Cの3人は大変仲が悪く、Dさんが緩衝材になって、なんとかうまくいっています。
「Dさん、あの人アカンで!」 と予想外の人物のグチだったので驚きました。
Aさんは別の会社からお誘いがあって、退職を考えていたのですが、私以外誰も知りませんでした。
でも、新人のDさんはいい人だし、この人には話しておこうと思ったのだそうです。
「絶対、誰にも言わんといてな」 と前置きして、退職を考えていることをDさんに打ち明けました。
そしたら、なんと、その日のうちにDさんは、BさんとCさんに話してしまったと言うのです。
そしてBさんとCさんが所長に相談に行ったため、所長の知るところとなった、とAさんはオカンムリです。
「あの人、いい人そうに見えるやろ? 全然ちゃうねん。私、騙されて信用してたわー。とんだ食わせ者やで!」
実は、Dさんがその話を漏らした現場に私はいたのでした。
その日、Aさんは定時で帰り、残業していた人が数名になったところで、Dさんは 「今日、Aさんから重大な話をされたけど、これは黙っていていいのかどうか、私には判断がつかない」 と話し始めたのでした。
BさんCさんどころか、事務員も私も訪問介護の人たちも、所長もいました。
その話を聞いて所長がAさんに、どういうことか、と翌日確認をしたわけです。
裏切られた! と全責任をDさんのせいにして文句を言うAさんですが、この手の ”誰にも言わないでね話” に関しては、言う方が悪いよなぁ、と私は思います。
Dさんにすれば、普通に仕事をしていたら、突然Aさんが、Aさんの都合でやってきて、勝手に重大な話をし、さらに ”誰にも言わんといて” と約束を強制するわけです。
言うな、とDさんの行動を制限する権利など、Aさんにはありません。
逆にDさんにその約束を守らなければいけない義務もありません。
Dさんは言いたければ言うし、言いたくなければ言わない、それだけのことです。
そこを理解していれば、重大な話を誰にでもしゃべる自分に落ち度がある、とわかると思います。
「あー、私もう、人が信じられへんわー、ショックやわー」 とAさんは嘆いていました。
私も過去に同じことを何回も経験しました。
この人には私のこの部分を理解してもらいたい、と内緒話をして、気がついたら皆知っていた、なんてザラにあります。
私が思うに・・・ほとんどの人は、 ”悪気なく” 秘密を保持することが出来ないのです。
そして、それは女性に限ったことではありません。
入社してすぐの頃、先輩が仕事でミスをしましたが、何とか自分で処理をしていました。
後日、所長がおかしいことに気づき、私に詳細を聞いてきたのですが、私は言っていいものかどうか悩みました。
黙っていたら、所長は事務所内の最高責任者として知る必要がある、苦情が本社経由できた場合、所長が知りませんでした、と言うわけにはいかないのだ、と言いました。
識子さんから聞いたとは絶対に言わないから、俺が気づいたことにするから、と言うので説明をしました。
その数日後、先輩が寄ってきて 「所長にチクったやろ」 と言うのです。
「え?」 と呆然となっていたら、 「識子さんから聞いたんやけどな、って言われたわよ」 と睨まれました。
そう言えば、こんなこともあります。
所長のすぐ前のデスクの私は、重要な話がどうしても聞こえてきます。
人事の話などは、 「絶対に漏らさんといてな」 と口止めされます。
口止めされるまでもなく、そんなことは誰にも話しません。
ですが、事務員から 「これ、内緒やで。支社のあの人、左遷されるんやて~」 と言われ、 「それ、誰に聞いたん?」 と尋ねると 「所長」 と言うではありませんか。
私に口止めしておきながら、自分でしゃべってるんですね。
先輩の件で、私の名前を出したことも、別に悪いことをしたとは思っていないようで、本当に ”悪気なく” 漏らすタイプの人なのだなと思いました。
どちらかと言うと、内緒に出来ない人の方が多いので、口が堅い人は貴重だと思います。
そのことを理解しておくと、こっそりしたつもりの内緒話が広まっても、それは不用意にしゃべった自分の責任であると反省出来ます。
Aさんは所長に聞かれて事情を説明し、結局、その後で辞表も提出することになりました、
どっちみち辞めるつもりでいたのだし、いいきっかけになったのではないかと言うと、そうやな、と言いつつも納得していないようでした。
「私、こんな裏切り方されたん、初めてやわ、腹立つわー」 としつこくブツブツ言っていました。
いつまでも腹を立てているのはしんどそうで、考え方次第で楽になるのにな、と思いました。