ひと月ほど前に比叡山の山中を歩いて、とても感銘したことがあったので、高野山も是非、歩いてみたいと思いました。
以前、高野山の裏手の山をぐるっと歩いて回ったことはあったのですが、あくまでも裏手の山であり、高野山ではありませんでした。
それで今回、学文路という駅から、入口の女人堂まで歩くことにしました。
歩行時間は、3時間20分とネットに出ていましたが、 (2時間20分というのもありました) 私の場合は休憩時間を除く歩行時間は、およそ3時間40分でした。
今回は日々の睡眠不足のせいか、疲れがたまっていたせいか、相当しんどかったです。
率直な感想は、わざわざ学文路から歩かなくても、極楽橋駅からの登山で十分、でした。
たしかに遠い学文路から歩くと、徐々に高野山に近づいているという気持ちになります。
昔の人はこうして参拝していたのだな、大変だったろうな、とわかりますが、なにせ道路が狭く、車はスピードを落とさないし、で、結構危険でした。
極楽橋駅からの、1時間足らずの登山だけでも、空海さんとはちゃんと触れ合えるので、無理しなくてもいいと思いました。
ただ、長く歩くと、自然ともたくさん触れ合えるので、それはリフレッシュにとても効果がありました。
この時期、山を歩いていると、ウグイスが鳴く練習をしているのが聞こえます。
「ホーホケキョ」 とキレイに鳴いてる方が珍しく、
「ホーホケッッッ、キョ」 と鳴くのがいて、 「惜しいっ、もうちょっと」 と声援を送ったりしています。
中には 「ホーホケキ、ヨ!」 と、ヨがやたら大きかったりして笑えます。
「ちょっと違うから、それ」 とツッコミを入れつつ歩くと疲れも忘れ、癒されます。
この時は、 「ヒーホケキョ」 と鳴くウグイスがいて、本気で笑いました。
最初の部分が高音過ぎて、 「ヒー」 にしか聞こえないのです。
音痴なのかな? と思いましたが、すごく可愛くて微笑ましかったです。
自然って、本当に素晴らしいと思いました。
やっとのことで女人堂に着き、中の仏様に手を合わせ、 ”金剛峯寺” ”高野山” と書かれた門? の中に入りました。
入った瞬間に、私をふわ~っと包んだのは、高野山の ”気” でした。
それは、明らかに門の外の ”気” とは違っていて、 「あ! 高野山の気だ!」 と即座にわかります。
門の外までは、山の ”気” でした。
それが、一歩入ったところで、まったく違う気になっているのです。
しかも、高野山の匂いというか、香りがあたりに漂っていました。
どんな香りかと言われると返答に困るのですが、その香りを嗅ぐと、高野山の伽藍や奥の院や空海さんやそういうものがすべて、パーッと目の前に広がり、それらの香りと一緒だと感じます。
高野山独特の香りです。
「うわー! すごーい!」 と感動しました。
やっぱりここは並みのパワーとは違う、と思いました。
こういうことも歩かなければわからなかったわけで、しんどい思いをしたけど満足でした。
でも・・・あんなに遠くから歩く必要はなかった、と正直、思います。
今後、歩こうと思われる方がいらっしゃいましたら、もうちょっと近くからでも、空海さんはちゃんと来てくれますので、大丈夫です。
空海さんのことについては、また今度、ゆっくり書きたいと思います。
自然の藤の花があちこちに咲いていました。ウグイスもたくさん鳴いていました。
極楽橋駅からの道です。ちなみに全行程、土の部分はありません。すべて舗装されています。
本日もポチっとしてもらえると、嬉しいです~。 (*^_^*)