風水で、財布は「黄色が良い」と言われていますが、黄色は本当に財運を呼び込むようです。
先日、すごい話を聞いてしまいました。
早速、書きます。
私には後輩がいます。
後輩といっても、私より年上のおじさんなのですが、
先日、このおじさん後輩と担当が変わるので、一緒に利用者さん宅に行きました。
郊外を走っていると、菜の花がたくさん咲いていて、とてもキレイでした。
信号待ちで菜の花を見ていた私が、「私、黄色が一番好き」と言うと、
おじさん後輩は「へー!」と驚いていました。
「黄色が好きって、珍しいね。僕が人生の中で出会ったのは、識子さんが2人目やわ」
おじさん後輩は55歳を越えています。
その年齢で2人目って……そんなに少ないものなのか、と思いました。
まあ、たしかに普通は、ピンクとかブルーなどが多いと思います。
おじさん後輩が人生で出会った、黄色が好きと言う1人目は、X君です。
男性です。
彼は、おじさん後輩が警備員の仕事をしていた時の同僚でした。
X君は30歳で、おとなしくて目立たない人だったそうです。
ただ、ものすごく黄色が好きで、それは徹底していました。
ペンやノートなどの文房具はもちろん、水筒も小銭入れも黄色、バックパックも黄色、スニーカーも黄色でした。
夏になると黄色のTシャツや、黄色のポロシャツを着て通勤していたそうです。
ハンカチとかキーケースとか、とにかくほぼすべてのものが黄色でした。
ここまでこだわる人は珍しいんじゃないか、というくらいだったそうです。
X君本人は、「僕、マジで黄色が好きなんですよー」と言っていたそうですが、
おじさん後輩はひそかに、「こいつ、頭おかしいんちゃうか」と思っていたそうです。
そんなある日、長い間独り者だったX君に彼女が出来ました。
驚くことに、半年に満たない付き合いで、結婚することが決まったそうです。
おじさん後輩や他の同僚は、彼にいろいろと意見をしてあげました。
「警備員なんかしとったらアカンで。他の仕事探しや~。嫁さんを一生働かせることになるで」
すると、「いいんです。僕、ここが働きやすいし」と、X君は答えました。
「え? 彼女そんなに稼ぎええの? 看護師?」と誰かが聞くと、
「いえ、働いていません」という返事でした。
「新居はどないすんの? X君のマンションで当分暮らすわけ?」
「いや、向こうのお父さんが買ってくれるんです」
X君はすごいことをサラッと言ってのけました。
「えー! すげーやんか、それってマンション?」
「いえ、新築一戸建てです」
「マジでー! X君、逆玉なん?」と、みんな大騒ぎになったそうです。
車も、新車を結婚祝いに買ってもらえるということでした。
彼女の父親は特許をたくさん取っていて、何もしなくても、お金がバンバン入ってくる家庭だったのです。
X君は、「仕事はしなくてもいいよ、金ならあるから」と言われたそうです。
結局、お嫁さんになる人の父親が事業を立ち上げたため、それを手伝うことになり、X君は警備員を辞めました。
残った人たちは、「X君のあのツキは、黄色が呼び込んだに違いない」と話したそうです。
「僕もね、やってみよかなと思ったけどねー、黄色のバッグに、黄色のスニーカーはなぁ……」と、おじさん後輩はつぶやいていました。
たしかに!
私もトライしてみたいけど、ネックはそこだな〜、と思いました。
持ち物はすべて黄色で、バッグやスニーカーまで黄色にする……
うーん。やっぱり無理です。
でも、「黄色は財運を呼び込む」のは、どうやら本当のようだと確信したお話でした。