ブログではハンドルネームを使っていますが、私は自分の本名の下の名前があまり好きではありません。
なぜなら名前自体に深い意味がないからです。
小学生の時の授業で、自分の名前の由来について調べましょう、というのがありました。
友達はみんな、優しい子になりますようにとか、恵まれる人生ですようにとか、出世して偉くなりますようにとか、親の願いが入っていたり、美しい景色の名前だったり、キレイな言葉の名前だったり、と何かしら意味がありました。
が、私の名前は違っていました。
近所に、東大に行った美人の人がいて、その人の名前をそのままつけただけなのです。
ですから、名前に意味がある人はいいな、ととても羨ましく思いました。
「あら、でも、それも頭の良い美人になりますようにって、親の願いが入ってるんじゃない?」 と思われた方、違うんです~。
命名は、当時9歳だった母の一番下の妹がしたのです。
どんな名前にするか父と母が悩んでいたら、 「お姉ちゃん、あの人の名前がいいんじゃない?」 と、この妹がその場で思いつき 「あ、それいいねー」 で決まったのです。 (TωT)
弟も安易な命名で付けられた名前だったら、まだあきらめもつきますが、弟は、 「人生ホップ・ステップ・ジャンプで大成するように」 と名づけられているのです。
なんで弟だけそんないい意味の名前なん? と納得がいきません。
そのため、子供の頃から、名前が好きではなかったのですが、さらにすごいことが起きました。
20歳の時です。
運転免許を取るために、戸籍謄本を取ったら・・・なんと、名前の漢字が違っていたのです。
すぐに出生地の市役所に抗議しましたが、受け入れてもらえるはずがなく、その時から私の名前は変わりました。 (漢字が一文字違っていました。読みは一緒です)
「えー、そんなことがあるの?」 とこの話をすると、みんなに驚かれますが・・・あるんです。
意外と役所は間違えてたりするんです。
知り合いの男性は、性別が 「女」 になっていたと言っていました。
それはさすがにすぐ変更してくれたそうです。
ですので、出生届を出したら、一度確認しておいた方がいいです。
時間がたつと、問答無用の変更不可! で、私のように、人生の途中で名前が変わります。
話を戻して・・・父は、ちゃんと命名した漢字で届けた、と言い張ります。
父は達筆です。
たぶん市役所でサラサラッと書いた字を、若い職員が読めずに 「よくわからないんだけど・・・もうこの字でいっか」 と登録したのだと思います。
変更してもらえないので、新しい漢字の名前を使うしかありません。
おかげでそれまで以上に、愛着がなくなりました。
間違って登録されていた漢字は、普通、名前には使用しない漢字だったからです。
このように、名前にコンプレックスがあった私は息子を妊娠した時、ちゃんと意味のある名前をつけてあげよう! と思いました。
中国の故事をたくさん勉強し、そこから名前を決めました。
ここで公表出来ないのが残念ですが、ものすごく深い意味のある、親の願いも入った、人生大成功を示唆する名前です。
私は名前が持つ意味にこだわりましたが、弟の嫁は別の部分にこだわりがありました。
弟の息子とうちの息子は同級生です。
子供がまだ小さい時に、弟の嫁と話していたら、名付けの話題になりました。
私が中国の故事から命名したと言うと、 「で? 画数はどうなん?」 と嫁が聞きました。
「え? 知らない。見てないから」 と言うと、嫁は声には出しませんでしたが、 ”えええーっ!” Σ(゚д゚;) という顔をしました。
弟のところは、姓名判断の本を4冊購入し、徹底的にいい画数を調べあげたのだそうです。
それから、該当する画数の漢字をすべて拾い出し、それをあれこれ組み合わせ、名前を作ったそうです。
意味は一切考えなかったそうです。
いくつか出来た名前から、3つを候補にし、生まれてきた甥っこの顔をみて、 「これが一番しっくりくるね」 と決めたということでした。
今度は私が声には出しませんでしたが、
”えええーっ!” Σ(゚д゚;) となりました。
”それって、ただの記号の組み合わせなのでは・・・” と思いました。
でも、嫁は ”一生使う名前なのに、縁起のいい画数にしてあげないなんて! それで不運になったらどうするの!” と思っていたと思います。
お互い、こだわるところが違うので 「・・・・・」 ( ̄_ ̄ i) とシーンとなりましたが、ま、いいか、自分の子供じゃないし、と切り替えて、この話は終わりました。
姪っ子も多分、大吉数ばかりの運勢の良い画数だと思います。
元夫が、 「俺、自分の名前、めっちゃ好き」 と凶数の名前でもとても気に入ってるので、息子もそう考えてくれてるといいなと思います。