私は仕事で、毎日数名の利用者さんのお宅に伺っています。

車椅子やベッド等の点検・メンテをしている間、利用者さんやそのご家族といろんな会話を交わします。

その時に、 「あの話をまた聞かせてー」 とか、 「こないだの話だけどね」 とよく話題にリクエストされるのが ”宝くじについて” です。

え? 識子さん、高額当選したことあるのっ !? と思われた方、残念ですが違います。

実は私は、2回目の結婚をしてた時に、7年間、宝くじの会社の支店で働いていたのです。

ですので、裏側のいろいろを知っています。

今日はそれをちょっと書いてみたいと思います。

まず、一番多く聞かれるのが、本当に当たった人いるの? です。

いるんですね~、これが。

高額当選は、自分で調べて、そのままみずほ銀行に持ち込みをする人が多いので、売り場ではあまり遭遇することはないです。

でも 「これ、調べて」 とくじ券を未開封の袋ごと持って来る人がいて、まれにその中に当たりが入っている場合があります。

数年前、某ショッピングセンター前の売り場での話ですが、老人のご夫婦が当選していないかどうか調べに来ました。

「どうせ、当たってへんやろけどな~」 と差し出したのは、1袋だけ、年末ジャンボのバラ10枚でした。

それを調べたら、なんと! 1等2億円が当たっていたのです。

売り子さんが夫の方にくじ券を返すと、手がブルブル震えて、なかなか受け取れなかったらしいです。

どう見ても80才を過ぎているようだったので、このまま売り場の前で倒れたらどうしよう、と売り子さんは気が気じゃなかったと言っていました。

「みずほ銀行にすぐ行かれた方がいいですよ」 と言うと、 「ぎ、ぎん、ぎんこ? ど、ど、どこに?」 と大パニックになっていたので、タクシーに乗せてあげたそうです。

無事手続き出来たんやろか~、とこの話を聞いた全員が、他人事ながら心配になりました。

そしてこれは、大手家電店前の売り場の話です。

1等賞金1000万のスクラッチくじが初めて発売になった時のことでした。

売り場にスーツを着た30代の男性が来て、ポケットから小銭を出し、 「600円しかないから、3枚」 と3枚だけ買ったそうです。

男性はその場でシャカシャカ削った後、しばらくボーっとくじ券を見ていました。

「あのー、これ・・・当たってるんでしょうか?」 とおもむろにくじ券を売り子さんに見せて聞いたそうです。

売り子さんが見ると、1等1000万! 当たっています。

確認のため機械に通すと、やはり、高額当選、と表示が出ます。

男性は、今日は出張で東京から来ていて、何気にこの売り場が目に留まり、ポケットにたまたま600円あったから軽い気持ちで買った、と状況をソワソワしつつ話したそうです。

そして、一番近いみずほ銀行の位置を聞くと一目散に駆けて行ったらしいです。

パチンコ店の前にあった売り場では、ミニロト1等が出ました。

いつもパチンコ店の開店を待って並んでいる20代男性のお客さんで、時々、買っていたそうです。

ミニロトで1000万弱のお金が入ると、彼は急に高級な洋服を着るようになりましたが、でも、パチンコには相変わらず毎日通っていたそうです。

「ちょっと調べてくれる?」 と売り場に持って来るパターンで、100万円以上の当選は、一つの売り場ではそんなに多くはありませんが、支店としては週に一件はありました。

管轄している売り場の数が多かったので、100万円くらいなら、結構当選している人がいたのです。

銀行で支店長をしていた人の話ですが、お金を受け取りに来た高額当選者は、別室に連れていかれるのだそうです。

そこでほとんどの人が、 「こんなチャンスはもう二度とないので、現金で2億円 (もしくは3億円) を一度見せて下さい」 と言うらしいです。

行員に現金を持って来させると、テンションが上がり記念写真をパシャパシャ撮りまくるそうです。

書類を書く時は、やっぱり手が大きくブルブルと震えてなかなか書けない、ということでした。

当たっているかどうか調べて、と売り場にくじ券を持って行ったら、売り子さんが機械にかけてくれますが、あれはオートチェッカーという機械です。

当時の設定では、 (今も同じかどうかわかりませんが) 調べているくじ券に100万円以上の当選が入っていたら、ブザーが鳴ります。

ブザーといっても、ブーと低く鳴るのではなく、 ”ピー” という高音が鳴ります。

機械で調べてもらっていて、この ”ピー” が聞こえたら、みずほ銀行へ直行! ということです。

長くなりましたので、宝くじの買い方のコツは次回に書きたいと思います。 






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