祖母は私が中学生の時に亡くなりました。

生前に、厳島神社の神様に、 「死んだら修行をしに来なさい」 と言われていたので、死後は厳島神社へ修行をしに行きました。

祖父がまだ生きていた頃、祖父に会いに行った時は厳島神社にも参拝し、祖母にも顔を見せていました。

祖母の死から10年近くたった頃です。

祖父が、 「ばあちゃんは厳島神社から戻ってきて、今はこの家におる」 と言いました。

え? 修行は百年以上とか言ってたじゃん? と不思議に思っていると祖父が言いました。

「厳島神社の神さんが、もう面倒みきれんから返す、と連れてきたんじゃ」

祖父は、 「神であるのに、言った言葉をひるがえすとはどういうことか? 預かると言ったからには最後まで面倒を見てくれ、ワシは知らん、引き取らん」 と断ったそうです。

そしたら、厳島神社の神様が、 「わがまま過ぎて手におえない、返させてほしい」 と置いて行った、ということでした。

祖母は修行に行ったというのに、あれは嫌だこれも嫌だ、と文句ばかり言っていたようです。

祖母は黒田藩の家老の家筋に生まれ、さらに兄弟の中で女の子はたった1人だったため、わがまま放題に育てられていました。

お姫様育ちですから、 「世が世なら・・・」 が口癖で、4人の娘たちよりもはるかにわがままだったそうです。

若い頃に厳しい修行をしたと聞いていたのですが、何故、神様のところでそれが出来なかったのか? と思いました。

仏壇に手を合わせるとたしかに祖母は戻っていて、照れたように笑っていました。

それから数年後、祖父も他界しました。 

亡くなったのは私の誕生日でした。

祖父母の位牌は、長女である私の母が持つことになり、実家の仏壇に入りました。

そのまま月日は過ぎ・・・祖母の25回忌のことです。

私は2回目の結婚をしたばかりだったので忙しく、法要には参加しませんでした。

すると、その日、祖母が夢に出てきました。

とても大きな丸い提灯を掲げた実家から、祖母が出てきたのです。

提灯には、 ”○○家” と実家の名字が大きく書かれています。

出てきた祖母の顔は、生前とは別人のように変わっていて、穏やかな慈愛に満ちた顔になっていました。

そして、見ている私に柔らかい会釈をすると、そのまま去って行きました。

「ああ、一つ上の階級に行ったな」 とわかりました。

すぐに母に電話で報告し、 「33回忌はしなくていいよ」 と言うと、 「そういうわけにはいかんやろ、50回忌まではしないと・・・」 となかば信じていないふうで言われました。

実は、その時の実家は、引っ越しをしたばかりで、私はその家をまだ見ていませんでした。

で、電話で、新しく引っ越した家は、コンビニがここにあって、こういう感じで、玄関はこんなんで、と夢で見た話をすると、母は絶句していました。

まさに言った通りの家でドンピシャリだったからです。

その後、実家の仏壇に手を合わせると、祖母の気配はキレイさっぱり無くなっていました。

一応、33回忌はしましたが、もちろん祖母はそこには来ていませんでした。

祖父は一度だけ、私を霊界に招待してくれました。

白い二階建ての洋館みたいな家に、祖父と同じくらいの年齢の老人男性3人と暮らしていました。

この4人は同じレベルの霊格で、そこで一緒に仕事をしている、とのことでした。

祖父は家の中を案内してくれて、ポーチ (アメリカの家っぽい感じ) で他の3人も紹介してくれました。

3人は大変にこやかで優しく温かかったです。

祖父はとても頑張っているようで、充実した感じが伝わってきました。

どのような仕事なのかは教えてもらえませんでした。

いつかの日かまた、招待してくれて、いろいろとあちらの世界のことを教えてくれるといいなぁと思います。

そのためには私の霊格をもっと上げる必要があり・・・生きている間にまた会えればラッキーだな、と考えています。




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