今までいろんな幽霊に出会ってきましたが、 ”本当に迷惑だわー” と思ったものをいくつか、書いてみたいと思います。

まずは、一回目の離婚をしてシングルだった時のお話です。

私の両親、弟一家 (子供は2人で小2と4歳) そして、私と息子 (小2) の計8人で夏休みにコテージタイプのキャンプ場に泊まりに行きました。

昼間は自然の中で、アスレチックなどをして遊び、夜はバーベキューや花火をして、寝る直前まで子供たちは大騒ぎでした。

特に息子は父親がいなくて、普段は寂しい思いをしているせいか、本当に楽しそうでした。

翌日は早朝から行動する予定でしたので、大人も一緒に早めに寝ようと、電気を消して全員、床に就きました。

子供たちは何やらコソコソおしゃべりしていましたが、間もなく寝息をたて始めました。

大人たちもすぐに寝入ってしまいました。

夜中に弟の嫁がトイレに起き、その物音で私は目が覚めました。

コテージは2階建てでしたが、吹き抜け部分が大きいため、音が筒抜けなのです。

薄暗い中、ふと見ると、梁(はり)で首を吊っている男の人が見えます。

一瞬、ドキッとしましたが、幽霊だしすぐに消えるだろうと思いました。

が、これがなかなか消えません。

もしも、トイレの物音で息子が起きて、この幽霊を見てしまったら、楽しいキャンプの思い出が台無しです。

”んもー、迷惑だなー、早く消えてくれないかな” と思って睨んでいましたが、結局、私がふたたび寝付くまでそのままの姿でぶら下がっていました。

翌朝、子供たちに聞くと、3人とも一回も起きなかったと言うので安心しました。

すると弟の嫁が、一晩中気持ちが悪くて眠りが浅く、何回も目が覚めた、と言います。

「首つり自殺があったみたいやね~」 と言うと、 「それ、男っ !?」 と聞いてきました。

うん、と言うと、 「やっぱり! なんか男がいるような気がした」 と言っていました。

とても楽しい夏の思い出の日に迷惑な幽霊でしたが、子供たちが気づいていなかったので、まだ許せます。

そして、これは私が高校生くらいの時です。

ある晩、ぐっすり熟睡していたら、いきなり足を引っ張られました。

誰かの手が、私の両足の足首をむんずと掴んで、斜め上方にものすごい力で引っ張るのです。

とっさに両手を床につき、思いっきり力を入れて踏ん張りました。

踏ん張りながら見ると、私の下半身はちゃんと布団に入ったままです。

そして、幽霊の姿はまったく見えません。

でも、強烈な力でグイグイ引っ張ります。

気を緩めたら、肉体から引っこ抜かれそうです。

しかも、痛いのです、グイグイするものですから。

だんだん腹が立ってきて、 「コラー! やめろー!」 と怒鳴ったら、パッと手を放しました。

幽霊はそのままいなくなったのか、シーンとしています。

普通、姿を見せるなり、言いたいことを伝えるなりするやろ、と思いました。

人が寝ているところをいきなり足だけ引っ張って、起こすだけでは物足りないのか体力まで使わせてゼイゼイ言わせ、ハイ、さようなら、って何よー! ホント、迷惑だわー、と思いました。

その後は、 ”なんて迷惑な奴” と思うとムカついて、しばらく寝れませんでした。

最後は、夜中に歌う幽霊です。

これは、小学6年の時と、23歳の時と、2回遭遇したのですが、こいつがうるさいのです。 (同一人物かどうかは不明ですが)

男のすごーく低い、しかも野太い、お経をあげるような声で、歌を歌うのです。

最初に聞いた時は、隣のおじさんがお風呂で歌っているのかと思いました。

それくらい、なんというか、エコーがビンビンにかかっているのです。

部屋中に響くように歌うのですが、言語はイマイチはっきりしませんでした。

安眠中を起こされ、強制的に歌を聴かされるのです。

怖いとか、そういうことよりも、 「うるさい」 この一言です。

ちょっとー、人の迷惑も考えてくれない? うるさいんですけどー!  と抗議しましたが、聞く耳持たずでガンガン歌っていました。

「迷惑な奴だなー、もー」 と思いながら寝た記憶があります。

おどろおどろしい怖い幽霊も嫌ですが、こういった迷惑な幽霊も困りもので・・・というか腹が立つので、遭遇は遠慮したいです。





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