元夫と結婚していた時に住んでいたのは、とてもしっかりした造りのマンションでした。


両隣の物音も、階下の音も、上階の足音ですら、まったく聞こえたことがないという建物です。

ある日、キッチンで料理をしていたら、突然、ドーン!!! と、ものすごい、地響きのような音が聞こえました。

上の階からうちの天井を突き破って、居間に大きな岩か何か……でっかい牛でも落ちてきたような、激しい音だったのです。

慌てて居間に行くと、当然、何も落ちているはずがなく、窓も閉まったままでした。

ただ、150センチの高さのベンジャミンの葉が、ゆっさゆっさゆっさと、ものすごーく大きく揺れていました。

それも、左右に揺れるのではなく、上下に揺れていたのです。

物理的にありえません。

 

あれが何だったのかいまだに謎です。

 

もう一つ、そのマンションでの出来事です。


ある日、私はステンレスの片手鍋でお湯を沸かしていました。

パスタを茹でるつもりでした。

普段ならすぐに沸くお湯が、その日はなかなか沸騰しないのです。

沸騰どころか、沸騰前の段階の、泡が上がってくる状態にすらならないのです。

おかしいな? と思いつつも、他のことをしていました。

10分くらいすると、突然、「ボンッ!」という爆音とともに、中の〝水〟が爆発しました。

私はちょうどコンロに背を向けていたのですが、爆発して大量に飛び散ったお湯が背中から腰にかかってしまいました。

でも!

それが、まったく熱くないのです。

ちょっと熱めの湯、という感じでした。

 

10分も加熱していたのに? と驚きました。

 

いつもならとうに沸騰している時間なのに、熱湯ではなかったことが信じられませんでした。

 

ありえないのです。

鍋の中の水は3分の1になっており、3分の2は爆発で外に出ていました。

何の変哲もない普通の水道水とお鍋です。

こんなことが、物理学的に可能なのだろうか……と、これもいまだに謎のままです。

 

この頃は、霊山修行や菜食修行などを一生懸命にしていた時期なので、もしかしたらそのへんのことが……関係あるのかもしれません。