その姑さんと私はあまり関わりがなかったのですが、叔母とは親しかったので、お葬式に行きました。

その時は何もありませんでした。

が、その姑さんの四十九日の前日、姑さんが私の夢枕に現れました。

その時の姑さんも袈裟みたいなものを身にまとっていました。

しかもかなり豪奢な物を着ていました。

そして私に言いました。

自分は葬式から初七日からいろいろと手厚く供養してもらったから、あっちの世界に行くことが出来る、と。

でも私の母親 (姑さんの母親) がまだ寝たままでいる、と言います。

その姿を見せてくれたのですが、たしかに白い長襦袢みたいな物を着たまま仰向けに寝ています。

何とかしないとこのまま寝続けて成仏出来ない、と涙をポロポロ流して言います。

自分はもうあちらの世界に行くし、自分ではどうしようも出来ないから、何とかしてほしい、と泣きながら頭を下げるのです。

目が覚めて、母にその話をすると、母はすぐ叔母に電話をかけていました。

その電話を受けて、叔母はピンときたらしく、思い当たることが一つある、と言ったそうです。

生前、姑さんが、自分の母親の葬儀がキリスト教だった、と話したことがあったそうです。

代々仏教なのに、再嫁した家の宗教がキリスト教だったのでそれでお葬式をした、と。

叔母は、その後すぐに再婚する前の宗教で、この母親を供養してあげたそうです。

以来、その姑さんは私のところに来てないので、多分、姑さんのお母様も無事にあちらの世界に行けたのでしょう。

自分に馴染んだ宗教でなければ、あちらの世界に行けない場合もある、とこの時知りました。





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