コロナ後の世界① | 時事刻々

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日々動き、移り変わって行く、日本と世界を、独自の視点で取り上げています。

コロナ後の世界①

コロナ後の世界。
皆さんは、如何お考えでしょうか?
今回は、ワクチンが出来にくく、すぐに役立たずになりやすい、感染症後の世界について、考えてみたいと思います。


①ネットビジネスの全盛

当たり前ですが、安心&安全に買い物をしようと思ったら、ネット以上に安全な所はありません。
また、家賃という、店が閉まっていても賃料が発生する仕組みは、今後、嫌われていきます。
そして、人がいなければ、その分、安く出来ます。
また、現実に、「店舗」を持つ事で、お客様が一度にわっと押し寄せる、あの混乱を嫌って、これからは、より一層、スーパーやドラッグストアは、より、ネットに力を入れる事になるでしょう。
究極的には、日常的な買い物は全て、ネットで完結出来るようになると思います。


②店舗や工場の省人化・無人化

今は一つ一千万クラスの工場用製造ロボットが、2025年頃には、一般的に投入されると言われています。
今回のように、店では、人は人との対応で疲れ果て、工場は、人と人との社会的距離を保つ事が難しくて、お休みとなる。
どちらにとっても、職場のロボット化は良い事なのです。
街から人が消えるのは、そう遠い未来ではないでしょう。


③新しいサービス産業が始まる

例えば、ライブやコンサートを奪われた歌手やアーティストが、ニコニコ動画プレミアムなどの方法を使って、ネットを使って、会員・登録者に特別に歌を歌う、あるいは、ネットでワンオンワンで相手の要求に応えて、歌を歌う、そういうサービス、また、画家にしても、ネットで、「こういう絵をいつまでに書いてくれ」と言われて、それを請け負う、みたいな、そういう新しいサービスがどんどん産まれて来ると思う。


④「三密」などの規制は、そのまま残る

今回の、コロナこと、COVIDー19は、ワクチンは言われてる程すぐには出来ず、開発完了までかなりの時間が掛る物と予想してます。
従って、今言われてる規制や標語は、そのまま持ち越されます。
風邪やインフルエンザのワクチンも無いのに、それ以上の難易度のワクチンなんて、普通に考えて、「うん、無理だな」と分かるでしょう。
COVIDー19は日々進化していて、今や全世界に17パターンいるそうです。
そして、日本にはつい最近、ヨーロッパ型のコロナウィルスが流入したそうです。
ロックダウンした国々には、流入は確認されていません。
つまり、コロナウィルスを制圧するには、ロックダウンし、三密を避けつつ、ウィルス17パターンに効く万能ワクチンを国民全員に接種すること、です。
果てしなく、遠い道のりですけどね。


⑤観光・旅行・飲食・交通業界は、崩壊したまま

「インバウンド」と言う政府の掛け声で始まった観光・旅行業界のバブルは、終わりました。
人の移動がとことん落ちた現在、交通業界はどこも苦しいですが、当分、この状況は続きそうです。
変化がありそうなのが、バスですね。
社会的距離を保ちにくい、というか、保てないのが、バスの特徴。
路線によっては、動く三密と化してます。
無くなるか、大変化が興る可能性があります。
飲食業界も、移動者減少の巻き添えを喰らって、苦しむ事でしょう。


⑥演劇・イベント・映画・番組は、完全に崩壊します。

「社会的距離」を取る事を要請され、それがかなりきつくて、まともな作品を作れなくなってきてます。
しかし、これはワクチンが出来ない限り、どうにもなりません。
また、日本人は、娯楽に金をかける事を良しとしない風潮があるので、復興後も公的支援などは、殆ど望めないだろう。


⑦医療・介護・農業・給食業界は、無事、復興し、立ち直る

これらは、無くなると、即、生死に関わる最重要分野です。
安倍政権がやる可能性はありませんが、次の内閣か、その次の内閣がやるのではないでしょうか。

医療と介護は、共に、「移す心配」と「移される心配」の2つを抱えながら、日々仕事をしてるわけで、そのストレスは、莫大です。
+50%くらいの特別手当があってもいいと思います。

「農業は、国の根幹だ」
それを、もう昔話と化したのが、自民党政権ですが、コロナが再び、引っ張り出しました。
国民を満足させたいなら、国がお金を出して農業者を支援するでしょう。
何せ、コロナで各国とも、食糧に輸出規制をかけてますから。
そうでなければ、国土は荒廃し、全国が食べ物の採れない荒れ地になっていくでしょう。
そして、荒れ地を眺めながら、食べ物も満足に食べられない日本人は、三流国家に成り果てたなあ、という思いを、強くするのです。
そして、コロナが落ち着いたら、給食は再び、食べられるでしょう。


⑧健康こそ正義

健康な人間こそ、コロナウイルスに罹っても、復帰できる。
健康でない人間は、コロナウイルスに罹って、戻って来れない可能性が比較的高い。
つまり、コロナウイルスにやられるかどうかは、その人の個人的な責任である。
こういう形を替えた自己責任論が流行ります。
そして、健康を崇め尊び、貴方も私も健康になろうと、各種健康法や体操などが大流行します。
そして、一目見て不健康な人(生活習慣病や、太っている人、喫煙者など)は、就職や結婚の場で落とされるなど、社会的に不利益を受け続け、健康体になるよう、有形無形の圧力、もとい、要請を受け続ける事になるでしょう。

 
⑨もはや、公共事業をすれば、景気回復するという時代では無い
 
これこそが、ポストコロナとアフターコロナの時代の差であり、ビフォアコロナとアフターコロナの差でもあります。
つまり、公共事業が出来て、それで景気が回復するかどうか、という事です。
それが通用したのが、コロナが来る前の社会、通用しなくなったのが、アフターコロナの時代、ポストコロナとは、薬とワクチンが出来て、コロナが過去の疫病となる、遥かな未来の事です。
なぜ、コロナでは公共事業が出来ないか、と言うと、社会的距離を取るのが難しいからです。
我々は今、ケインズ経済学が通用しない、大きく時代が動く、そんな始まりの時を生きているのかもしれません。
では、景気回復・経済回復はどうすればいいのか。
方法は、唯一つ。
福祉です。バラまきです。
これからは、人々は余り出掛けなくなるので、それに合うように、キャパシティが縮小します。
負け組が大量退出する事で、失業者も沢山出ます。
それに対応するには、失業者に一定程度のバラまきを認める必要があります。
お金の流れは、公共事業(国→企業)→公共投資(国→市場)→バラまき(国→個人)へと移り変わって来たのです。

⑩人々の生活は退化

これは、日本だけのお話。日本のみの仮定です。
海外には、当てはまりませんので、御注意を。
良く言われる事ですが、生活必需品だけが人々の欲しがる物になった場合、経済はシュリンクします。
つまり、需要が無くなると、供給力も無くなり、経済は壊され、縮みます。
海外では、必ずベーシックインカムが語られ、理想の生活が来るかのように語られていますが、日本は違います。

人は、います。
必要最低限の生産をするには、多過ぎるくらいに。
ベーシックインカムやろうと思えば、いつでもやれます。
それこそ、10万円でも30万円でも、100万円でも、そしてそれを1年や2年続けようと、今の日本なら、簡単に出来る事です。

しかし、日本が自民党政権である間は、ベーシックインカムは出来ません。
何故か。
簡単です。
安倍政権は、「緊縮財政」を採っています。
だから、たった10万円の給付金であれだけ党内も混乱したし、国民も怒ったのです。
しかし、私がこの問題の最初から言っていた、「休業補償」にしても、最終的なゴールである、「消費税廃止」にしても、全く国民の気持ちに沿う意向を見せていません。

ベーシックインカムとは、最低20万円と言われており(海外では。1か月暮らせる最低基準額)、要は、国民全員に生活保護を配るみたいなものなのです。
皆さん、あの自民党がくれると思いますか?
呉れる訳ないでしょう?

そう云う事で、これからの日本人は、ネットを上手く使って起業する事が求められます。

一人一人がフリーの営業マンであり、社長である、そう云う人だけが勝ち組となり、それ以外は、産まれながらの負け組となります。

未来は、現在以上に住みにくく、生活しにくく、行き辛い、そんな世の中になっていくでしょう。

それを正す事が出来るのは、只1人。
山本太郎だけです。
皆さんのご協力・御支援を、お願いします。