高級魚介類が深刻な“価格崩壊”需要減で浜値下落  | 時事刻々

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高級魚介類が深刻な“価格崩壊”需要減で浜値下落

 高級魚介類からガソリンまで軒並み大幅な値下がり。いったい何が起きているのでしょうか。

 海鮮を中心とした豊富なメニューが並ぶ店の入り口には、衝撃的な割引価格がかかげられていました。「ばらちらし丼御膳」38%オフ、「いくら丼」39%オフ、そして「うに丼御膳」は、通常価格の55%オフ…新鮮な海鮮料理が味わえる札幌の飲食店「札幌銀鱗」では、日替わりで海鮮丼の値段を大幅に下げて提供しています。その裏には深刻な事情がありました。札幌銀鱗の塚原洋介さんはきっかけについて「雪まつりと中国の旧正月にウニを仕入れていて、その分がハケない。とりあえず一度お金に換えなければならなかった」と話します。価格を下げたことで1日5食から10食程度だった「うに丼御膳」は20食ほど売れるようになりました。塚原さんは「今までは観光や外国のお客様に頼っていたが、今はできない状態なので、少しでも地元のお客様に入りやすい店を店長・スタッフと話ながらやっております」と話しました。

 外食産業の需要の落ち込みによる水産物の価格崩壊は漁業の現場にも暗い影を落としています。巨大なホタテをまるごと使ったジャンボホタテバーガーが有名な道東の別海町。8日朝も漁港では水揚げが行われていましたが漁師は「ものによっては5割も下がっている。困る。金にならない。ダメだ」と頭を抱えます。中国への輸出が止まり、国内の需要も落ち込んだことで、1キロあたりの浜値が2019年の282円から60円も下落。これ以上の値下がりを防ぐため、水揚げ量を去年より3割ほど減らしています。地元の水産加工業者もホタテを冷凍して保管。この状況が続けば漁の取り止めも危惧されています。漁師は「冷蔵庫がもういっぱいになりかけているし、これからどうなるんだろう。早く収まってくれるのを願うだけ」と話します。

 もうひとつ大幅な値下がりを続けているのが「ガソリン」です。1月末の時点で1リットル150円を超えていた道内のレギュラーガソリンの価格は、世界の感染拡大とともに徐々に値下がりし、8日には125.2円に。じつに25円以上もの値下がりしました。現在、全国で最も安いということです。石油情報センターによりますと値下がりはまだしばらく続く見通しだということです。

(c)HTB









これは、政府が行動の自粛を呼びかけているからですね。

人々が家にこもって行動しない
      ↓
(需要が消滅する)
      ↓
店にも、観光地にも行かない
      ↓
(需要が消滅する)
      ↓
店も観光地も、人が消える
      ↓
(需要が消滅する)
      ↓
店は閉まる 
      ↓
 (需要が消滅する)
      ↓
店が品物を買わなくなる
      ↓
 (需要が消滅する)
      ↓
店に商品を卸していた、漁師や農家・牧畜家が困る←今ココ


「需要の消滅」と言うのは、連鎖します。
連鎖して、人々を襲うから、厄介なのです。
そして、各段階毎に、観光地で働く人や、お店の人など、様々な形で犠牲者を増やして行きます。

それが嫌ならば、経済を完全に復帰させるしか、ありません。

しかし、経済を完全に復帰させた国は、まだありません。

多くの国は、感染をロックダウンする事によって抑制し、経済を徐々に回して行こうとしています。

果たして日本は、どこに向かっているのでしょうか。