SmallRig製品群で民生器ビデオカメラのケーブル保持を行う | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

DSLR動画撮影が始まって久しいですが、2021年現在ではサードパーティによるリグ製品が充実しており、一定の需要を満たしています。その中でも、中国のSmallRig製品群がコストパフォーマンスが高く圧倒的な品揃えである事を知ったので、実際の仕様要求から製品選定までの流れを今回取り上げてみました。

 

 

SmallRig公式サイト:

 

 

とにかく製品数が多い

 

 

ケーブルクランプ製品はあらゆる面で活用可能

 

 

日本国内在庫品のAmazonでは即購入できる製品数は限られていますが、本国のサイトでは把握が困難なほど大量の製品が掲載されています。

※上記写真には含まれていませんが、音響計測用にパイプ兼用自在クランプを以前から使用していました。

 

今回、ソニーのハンディカムでのネット配信案件があり、カメラの三脚固定、有線映像出力、有線電源供給の3要求に答えるため選定したのが以下です。

 

 

・汎用ケーブルクランプ 2333
・スーパースリム4K HDMI変換アダプタ(タイプD→タイプA) 3021
・多機能チーズ形プレート 1681

 

 

リグは最初にカメラ専用品か汎用品かを選び、それを規準としパーツを取り付けます。今回は専用品がありませんでしたので汎用品のチーズプレートを選択しました。※穴が沢山空いているからチーズなのでしょうね。

 

 

 参考写真。こちらのリグはSmallRig製品ではありませんがRX0M2専用リグ(ケージ)です。それにマイクロHDMI→HDMI Aメスを取り付けています

 

 

 取付レイアウトを考える。チーズプレートはひっくり返して使う事にした

 

 

カメラ側での要求は細かく書くと、やや太い5m HDMIケーブルへの変換と保持、細い電源ケーブルの保持です。民生器のビデオカメラですのでバッテリィを取り外す為に底面のレバーに触れる必要があります。何度もレイアウトを考え、意図した操作が可能な様にします。

 

 

側面のマイクロHDMI出力。なぜここに映像出力を付けたのか疑問ですがNXCAMの民生器筐体ベースもこんな仕様だった記憶が・・・

 

 

プレート下部からの写真

 

 

プレート側面からの写真

 

 

既製品でここまで出来るとは・・・こういった製品が無かった頃は自作していました。

 

 

かつて自作したHDMI映像出力&電源固定リグ。ACアダプタ本体も固定したケースです

 

 

冒頭にも書きましたが、アルミの切削、表面のアルマイト仕上げ、ネジの品質など細かい部分に至るまで非常に精巧に出来ているのにも関わらず値段が安価です。これほど安価であるならばある程度余剰に部品を発注し、その中から組み上げて最適なレイアウトを探す方が最短であると感じました。選ぶ手間もコストです。

ここ1年で映像配信案件は増加しており、有線で映像ケーブルをスイッチャまで取り回したいケースが増えていると思います。予算の都合上、SDI出力カメラではなく、民生器ビデオカメラを使用しなければならないケースでは安全なケーブルの取り回しと固定は課題です。しかし現在は、上記の様な部品を揃えるだけで簡単に可能となりました。参考になりましたら幸いです。

 

 

おまけ

 

SmallRig本国のWebページで部品を発注したら上記のコイン型マイナスドライバ&マグネット固定ベースが付属されていました。これ、型番が分からず・・・Web直販のオマケなのですかね?

磁気テープをかつては扱っていた映像関係ではどんなに些細な磁力でもマグネットを使用する機構は避けられていた様に思います。現在ではファイルベース記録である為、この様なネオジムマグネットでの固定が可能なのでしょうね。(筆者としては驚きました)

しかし本当に出来が良い・・・