Rational Acoustics RTA-420 v2とdbx RTA-Mの比較 | 音響・映像・電気設備が好き

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※本記事は子記事です。親記事は「Rational Acoustics Smaart V.7を導入してみました」ですので、Smaart関連の記事をお探しの場合はそちらの一覧をご覧ください。

測定用マイクロフォンのRational Acoustics RTA-420 v2とdbx RTA-Mの比較です。
Rational Acoustics RTA-420 v2
■バックエレクトレットコンデンサー型
■指向特性:無指向性
■周波数特性:20Hz~20kHz
■インピーダンス:250Ω ± 30%(@1kHz) 
■感度:7mV/Pa
■開回路感度:-63dB ± 3dB(0dB=1V/ microbar 1,000Hz indicated by open circuit)
■電源:ファンタムDC9~52V
■付属品:ケース、マイクホルダー、ウインドシールド付属
■3番ピンHOT
dbx RTA-M
■測定用コンデンサーマイク、DRIVERACKPA用
■指向特性:無指向性
■周波数特性:20Hz~20kHz
■インピーダンス:250Ω ± 30%(@1kHz) 
■開回路感度:-63dB ± 3dB(0dB=1V/ microbar 1,000Hz indicated by open circuit)
■電源:ファンタムDC9~52V
■付属品:マイクホルダー ※専用ハードケースが必ず添付されるか不明
参考リンク:
http://www.rationalacoustics.com/store/microphones/ra-rta-420.html
http://www.dbxpro.com/en-US/products/rta-m

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写真上:dbx RTA-M
写真下:Rational Acoustics RTA-420 v2

あれ?

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もうどっちがどっちでも…付属のマイクホルダは完全に同一で、どっちがどっちだかもう区別がつきません。

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分解できそうで、出来ない。RTA-420 v2はほとんど取り出せません。
※実際は微妙に両者違います。想像ですが、測定マイクをオーダで作ってくれる会社があって、そこからのOEM供給なのではないでしょうか?→OEM元判明しました。下記にて記載。

MSP3でピンクノイズ送出して、マイクのコンペアしてみました。
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Rational Acoustics Smaart I-Oにそのままマイク2本を刺す(いい加減ですね)

イメージ 5
トランスファ・ファンクションで測定。
ご判断は個人にお任せしますが、位相が合っている、と言うことは、3番ホットのRational Acoustics RTA-420 v2とdbx RTA-Mの極性は同じく3番ホットと言うことです。

両者の見た目の一番の違いは黄色い風防(RTA-420 v2に付属)がついているのかいないのかで、dBxの方は専用ハードケースがあるのですが、絶対に添付されるのかが不明です。ちなみにdbxのハードケース、この値段のマイクを収納するには大きすぎるので、仕事では違う測定器のケースに転用しています。
RTA-420 v2付属のケースが大きさとしては良いと思います。

Twitterでも両製品の違いは何か?と話題になっていましたので参考になればと思います。

追記:OEM元がわかりました

Twitterのフォロワさんである@shimashima0703(しましま)さんから寄せられた情報によりますと、このマイクのOEM元はAV-LEADER CORPORATIONのPHM919ではないか?との事。情報提供ありがとうございます。

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某お店でdbx RTA-Mを購入したら、この製品名表示があったとの事です(笑)
「Manufacturer Part Number:PHM919、Vendor:AV-LEADER CORP.」との表記が…そのまま書いてあるんですね!


Rational Acoustics RTA-420 v2、dbx RTA-MがPHM919だとすると、公表されていないスペックとしてMax inputがありますが、これは105dB SPL(1kHz@1%THD)なようです。
逆に、本家では3番HOTという記述がありませんね(笑)