CANARE F-16製作方法 | 音響・映像・電気設備が好き

音響・映像・電気設備が好き

「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

CANARE F-16製作方法です。
CANARE F-16はF15に一極足したプラグで、ステレオ・アンバランス伝送や、バランス伝送に使われるプラグです。
参考:CANARE F-15製作方法

製作するにあたり、バランス伝送の場合のケーブルはカナレのL-4E6Sを使用します。
ケーブルのストリップ方法はこちら
L-4E6Sケーブルのストリップ

ステレオ・アンバランス伝送する場合はカナレのMR202-2ATを使用します。
参考:MR202-2ATケーブルのストリップ
※MR202-2ATを使用する場合はスプリングを外します。

イメージ 1
これがカナレ F-16です。ノイトリック製の同型プラグも販売されています。

イメージ 2
F-15と形状が違います。大きく変わっているのは、シールドをハンダ付けする部分です。

製作方法

用意する道具はいつもと同じ、ハンダ、ハンダゴテ、万力です。

イメージ 3
イメージ 4
1.ストリップしたケーブルにバラケ防止のためにハンダを少しつけます。
※当たり前ですが、金属外装・絶縁チューブを先にケーブルに通すことを忘れないで下さい。

ステレオ・アンバランス伝送する場合はMR202-2ATのような2線がセットになったケーブルを使用して下さい。
L-4E6Sを使用してのステレオ・アンバランス伝送はケーブルの用途を間違えています

MR202-2ATはカラーコードに準じた色別になっていますので1chが茶、2chが赤となり、一般的にはLchが茶、Rchが赤です。
参考:左右の色別

ストリップの寸法ですが、特に規定は無く、現物に合わせるのが適当かと思われます。
参考までにですが、今回は、スリーブ(グランド・シールド部分)を0mmとすると、チップ部分が12mm、リング部分が7mmとしています。
バラケ防止のハンダを乗せた後、5mmほど残し切り落とします。


イメージ 5
2.プラグのクランプ部分をあらかじめ開いておき、シールドを先に差し込んだ後でケーブルをクランプ部分に乗せます。


イメージ 6
3.写真の様に、チップ部分とリング部分のケーブルを差し込みます。
小型プライヤがあると作業が容易です。


イメージ 7
4.チップ部分とリング部分をハンダ付けした後、写真を参考にして内側に折り込んでください。
折り込むことにより、金属外装ねじ込み時の付属ゴムチューブ破損によるショートを防止できます。
リング部分(長い方)を折り込み過ぎるとチップとショートするのでやりすぎに注意して下さい。


イメージ 8
5.ケーブルクランプ部分を締め込み、金属外装をはめ込んだら完成です!