タイムコード出力のBNCとXLR(キャノン) | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

結果から書きますが、本件の詳細をご存知の方、教えてください(笑)

 

タイムコード用ケーブルとして、XLR(キャノン)→BNCのL-4E6Sケーブルや変換コネクタなんていうのがありますが、そもそもなんでタイムコードのような矩形波を伝送するのに端子がXLRとBNCの二種類あるのか疑問だったので調べてみました。

デッキの説明書を見てみる

SONY DSR-45A DVCAM
TC IN
BNC 0.5Vp-p~18Vp-p
0.5Vp-p~4Vp-p(スルー出力)

 

 

TC OUT
BNC 2.2Vp-p(600Ω)
1.2Vp-p(75Ω)
0.5Vp-p~4Vp-p(スルー出力、600Ω)

 

 

SONY DVW-A500 DIGITAL BETACAM
TC IN
XLR 3ピンオス 0.5Vp-p~18Vp-p(10kΩ平衡)

 

 

TC OUT
XLR 3ピンメス 2.2Vp-p(ローインピーダンス平衡)

 

 

これだけ見ても良く分かりません、と、いいますか統一されていません。

勝手な考察(というか妄想)

一番の疑問だったのが、XLRとBNCを相互に接続する場合の正しい施工でした。
こんな電圧の信号をバランス伝送する必要が良く分からないし、インピーダンスの問題もある…結局はアクティブ型のバランス・アンバランス変換なのか…。

 

 

そもそもタイムコード信号というのは、音声信号としても扱うことの出来る矩形波信号なのです。
「ピョロロロロロロ…」って音をクリスタル・イヤフォンやスピーカで聴いた方もいることでしょう。
ちなみに音声波形編集できるソフトウェアで可視するとこんな波形です。

 

 

イメージ 1

※昔、Pro Toolsでジェネレートしてもらったタイムコードで半波整流が掛けられている波形も見たことがあるのですが、重要なのは電位差であって、別にどちらでも良いみたいですね。
がっつりコンプしている最近の楽曲みたいですね。
矩形波なので、サイン波に比べれば√2倍のエネルギィを持っています。

 

 

で、結局、これは、アナログ伝送でデジタル信号を送っているだけではないか、と考えが至りました。(もちろん勝手に、ですが)
矩形波ですので、(ゼロの電位が確かなら)理論上、いくら増幅しようがデータに欠損はでません。

勝手な結論(というか予想)

※以下、勝手な想像です。
弱電目線で見ると、電圧・周波数的にこの信号はツイストペア線で伝送が可能なはずです。
なのに、なぜXLRとBNCと言ったような、異なる端子があるのかというと、それぞれの機械が、自分の土俵上で都合が良かった端子を使用しただけではないでしょうか?(AES/EBU的な目線で見れば、XLR、ワードクロック的な目線で見ればBNC
現にタイムコードリーダというとバラ線受けのプッシュ式ターミナル型をよく見かけます。
従って、施工はオーディオケーブルを使用した単純な接続だけで良いような気がします。
(あれっ?最初と言っていることが……)
ええっと、電圧が規定内で近距離ならバランス・アンバランス変換はケーブルだけでOK、長距離ならアクティブ型のバランス変換でオシロスコープで確認し電圧を調整、で良いでしょうか…?

 

 

はて、実際どうなのでしょうか…?(明確な規格がある、または上記はまったくの勘違いである、など結果が分かればこの記事に回答編が追加されます)