4S6スピーカケーブルのストリップ | 音響・映像・電気設備が好き

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カナレのスピーカケーブル4S6ストリップについて

キャノンコネクタでスピーカケーブルを製作するのに最適なカナレの4S6です。(他のケーブルと混同しないようにしつこいくらいに「Speaker Cable」とケーブルに印字されています。)
4心構造ですがL-4E6Sと同じように、赤と透明赤、白と透明白と、2本1組ですので、バイアンプのような用途には使用できません。(ケーブルの製作意図を無視することになります。)
設備(露出する範囲)ではΦ6.4mmの4S6より、Φ8.3mmの4S8が一般的なようです。

イベント屋さんなどでハネカエリ用のスピーカケーブルに平行ビニル線(VFF)を使用しているのをたまに見かけますが、個人的には4S6がオススメです。ただし、4S6は8の字に巻いてもよじれ(ケーブルキンク)が起こりやすいので扱いに注意が必要です。(しばらく使って、ケーブルにコシがなくなれば気にする必要はありません)
余談ですが、PA機材レンタルをした時に、スピーカが3ピンキャノン入力を兼ねていて、レンタル業者に「ケーブルもレンタル出来ますか?」と聞いたところ「うちはみんなマイクケーブルでやっているよ」と驚きの答えが返ってきたことがあります。(この温度差!いえ、鳴ればいいんですけれど…)

用意する工具はカッタナイフ、ニッパ(HOZAN N-9推奨)、ケーブルストリッパ。
各部名称ですが、いちばん外側にあるゴム被覆を「シース」、中にある4本の線を「心線」と呼びます。


ストリップ方法

イメージ 1
1.写真のようにストリップしたい位置に、ケーブルを一周するようにカッタの刃を入れます。その後、一周した位置からケーブルの先端まで一気にカッタの刃を滑らせます。
※4S6はL-4E6Sに比べると非常にシースが薄く出来ています。(シース厚=L-4E6S:1.0mm、4S6:0.8mm)
編組もありませんので、気を使わないと心線の被覆も切り込んでしまいますので注意してください。


イメージ 2
2.写真の位置をニッパでつまんでシースを剥ぎとります。
シースが非常に弾力を持っているので注意してください。


イメージ 3
3.きれいに外れました。
保護用の紙は手でちぎって下さい。


イメージ 4
心線を取り囲むように4本の補強用の紐が入っています。それにプラスして心線(4本の線のより合わせ)のなかに1本補強用の紐が入っていますので紐は合計5本あります。


イメージ 5
4.補強用の紐を束ねて、切断したら完了です。


4S6をハンダで加工する場合は特に熱に注意して下さい。心線の被覆は非常に熱に弱く、ハンダ付けをしているそばから、すぐに収縮を始めてしまいます。