「イギリス経済史」、第4章「綿業の盛衰」。
本章はイギリスの隆盛と綿業について、
産業革命時、繁栄期、第一次世界大戦後の衰退期
について、それぞれ説明がされています。
1820年代までは、フランス、ロシア、ドイツによる、
亜麻が繊維産業の基盤であった。
しかし、1820年から綿花の消費量が亜麻を上回り、
1850年代には他の全ての繊維の消費量の合計を上回る。
産業革命時の技術革新により、
綿織が機械化される。
当時の工場は小規模な企業が大多数を占める。
繁栄期では、輸出の対象がアジアに広がる。
資金調達も株式化され、株式会社の設立が相次ぐ。
さらに生産方法も技術革新で進む。
第一次世界大戦で綿業は生産量減少。
生産力、労働力、船舶を失っただけでなく、
輸出相手であったアジアが自ら輸出を行うようなり、
更に、日本の生産量が増大していた。
更に、国内においても
余剰資金が綿業の投資に集中。
株価は一気に高騰。
でも、製品が売れない。
原価割れの薄利多売を行い、
多額の負債を抱え倒産が相次ぐ。
こうして、イギリスの綿業は衰退していく。
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