みなさまこんにちは。
現役薬剤師 ほりー です。
薬学部において留年してしまう人が多いことについては以前の記事でお話ししました。
留年率は30~35%で、3人に1人はストレートで卒業できません。
どうしてこうなってしまうのでしょうか。
まず前提として、薬学部は全科目必修であることが挙げられます。
全ての科目の授業を受け、試験に合格する必要があります。
他の学部と違い、取れそうな単位を拾い続けて4年生までに必要単位数を満たせば卒業というわけではないのです。
とても難しい科目も避けて通れませんし、毎年月曜~金曜まで授業や実験がびっしりです。
(半期ごとに12科目ぐらいずつあったと思います)
そして、あまり勉強せず楽に取れるような単位は一つもありませんでした。
どの科目も必死で勉強して乗り越えなければなりません。
にもかかわらず、落としてしまえば容赦なく留年です。
そこで、本日は薬学部をストレートで卒業し薬剤師になることのできた私が、上から目線で留年する人の特徴を話したいと思います。
どこの大学でも留年してしまいそうな
・バイトしすぎな人
・そもそも大学に来ない人
などは除きます。
★学力が著しく足りていない人
大学受験の時点で一般入試を突破してきた学生ならば問題ありません。
学生によって程度の差は結構ありますが、勉強をがんばる能力と最低限の知識はあるので。
問題は高校の推薦枠で入ってこれてしまった人です。
まともに受験勉強を経験することなく、高校化学の知識もほぼないような学生です。
(こんな人が入学できてしまう制度にも問題ありですが...)
高校で習ったはずのモル(mol)を知らない学生なども数人いましたが、こんな人らは1年生の段階で授業についてこれず即留年、退学まっしぐらです。
※一般入試では薬学部なんて到底無理と思う方や受験勉強なんてしたくないと思う方は、推薦枠で入学してしまうと危険です。
★薬剤師になりたい気持ちが薄い人
前回の記事でもお話ししましたが、薬剤師になりたい気持ちがあまりない人が一定数いるのです。
高校の推薦枠でなんとなく入学できてしまった人もそうですが、一番多かったのは【医学部を諦めて薬学部に入学した人】です。
彼らは受験生時代は医学部を目指して(人によっては浪人して)勉強していたのですから、努力ができますし、学力レベルも高い人が多かったように感じます。
そんな彼らが留年してしまうのはなぜでしょうか。
薬学部の毎年の試験勉強は本当に大変で、『薬剤師になりたい』というモチベーションなしに乗り越えるのは非常に困難です。
どちらかといえば他の学生より賢いはずの彼らといえども、医学部に未練をかかえ目的を見失った状態では乗り越えられず脱落していってしまいます。
※医学部に未練があるならばもう一度考えなおすのが賢明です。薬学部に入学するのは、はっきりと諦めがついてからにしましょう。
★クソ真面目な人(要領の悪い人)
一番ありがちなのは間違いなくこういった人です。
あなたの周りにもいませんでしたか?
すごく勉強がんばってる感じなのに、あまり成績が良くない人。
薬学部に入学してきた人たちは、やはりどちらかといえば勉強を真面目に頑張ってきた学生が多いです。
授業はしっかり聞いて、ノートも丁寧にしっかりとって、授業が終わったら一人で図書館にこもって勉強...という人。
悪いことではないのですが、これが逆に危険なのです。
薬学部の試験は科目が多く、それぞれの試験範囲も膨大です。
(試験範囲は専門書1冊全てなんてこともあります)
とても常人が理解しきれるような範囲ではありません。
(他学部もそうかもしれませんが)大学の試験は情報戦です。
どこを重点的に勉強すべきなのか
過去問をやりこむべきなのか
それとも授業プリントが重要なのか
などなど
周りの友人と情報をかき集め共有して
効率よく勉強を進めていかなければなりません。
進級していくうえで一番大切なことといっても過言ではありません。
・図書館で 『一人で』 こもって勉強する人
・試験範囲の専門書を1から読み込んで理解しようとしてしまう人
・「過去問には頼らずに自分の力で合格するんだ」と意気込んでいる人
何人もいました。
勉学に対する姿勢としては素晴らしいものがあるのですが、こういった人も留年候補です。
※いかに楽するかを考え、「必要なところだけを最低限勉強しておけばいいや」ぐらいのちょっと不真面目なスタンスで臨むのが一番のコツかなあと思います。
とはいえ、『必要なところだけを最低限』の勉強が私レベルの凡人としては十分大変でした。
現在薬学部で勉強している方
今は辛いでしょうが必ず報われます。がんばりましょう。
薬学部進学を考えている方
大学受験が終わっても勉強から解放されることはありません。
6年間勉強漬けです。
覚悟を持って入学してください。



