摘出された臓器の行き先は?
2022/10/02(日) 手術後32日目
手術で摘出された臓器は、一体どうなるのでしょう? どこへ行くのでしょう?
私は、2022/08/31(水)に、左腎癌の疑いで、手術を受け、腫瘍ができていた左の腎臓と、転移する確率の高い副腎(異状は無かったけれど)を、全摘出しました。
手術の前の、2022/08/29(月)に、私はK大学病院へ入院しました。
その入院当日に、病棟での主治医からの説明がありました。
病状、手術の事など…。
そして、「将来の研究のための試料・情報の収集及び保管に関する説明」というお話もありました。
以下は、いただいた資料から、一部分を抜粋引用します。
“
計画の名称「泌尿器科における既存試料、情報の管理」
今回の保管の目的は、泌尿器科領域に生じる疾患の治癒率向上を目的として実施する臨床研究です。
臨床研究とは、病気の予防方法、診断方法および治療法の改善、病気の原因の理解、患者様の生活の質の向上を目的として実施される医学研究で、人を対象とするものです。
本計画は、泌尿器がんを含む腫瘍の発生・進展のメカニズムを解明するために必要不可欠である研究資源(組織サンプル、体液)を系統的にバンキングする『泌尿器腫瘍バイオバンク』を構築することを目的としています。
”
・・・など、6ページに渡る長〜い文章があるのですが、まとめると、
このK大学病院の泌尿器科を受診した泌尿器がん患者および良性疾患患者が対象で、 診療上得られた試料に残余が生じた場合に、これを研究試料として系統的に保存(バンキング)するらしいです。
研究で得られた研究成果は、学術雑誌や学会・研究会等で発表することを想定していますが、個人が特定される形で外部に情報公表されることはないそうです。
この保管計画に協力するか、しないかは、患者本人が自由に決められます。
保管に参加しなくても、患者の状況に最適な治療を続けます。
・・・という事で、私は、同意書を書きました。
私の臓器や腫瘍、体液が研究の役に立ち、今後の医学の発展のために使ってもらえるなら、嬉しいと思ったのです。
そして、2022/09/29(木)には、泌尿器科外来を受診して、その時にも、「K大学病院バイオバンクへのご協力のお願い」というパンフレットと「バイオバンク同意確認書」をもらって、
✅同意します
に✔︎して提出しました。
ですから、私の摘出された臓器、腫瘍、体液は、病理検査診断後、K大学病院のバイオバンクと、泌尿器腫瘍バイオバンクに保管されています。
私の左腎臓の大きな腫瘍は、病理検査に出すまで、高い確率で腎臓のがんだと思われていました。
しかし、病理診断は、良性の腫瘍のオンコサイトーマでした。
オンコサイトーマは、稀な腫瘍であり、腎臓にできたオンコサイトーマで、私のように大きいものは、本当に貴重だと思われます。
私は、良い研究材料になるであろうものを提供できて、益々嬉しく思っています。
パソコンで見せてもらった私の摘出された腎臓は、腫瘍でパンパンに膨れ、2倍くらいの大きさになっていました。
腫瘍の色は、黄土色のような、カーキ色のような、いかにも悪いもののように見えました。
でも、調べてみたら、良性だったのです。
オンコサイトーマという腫瘍の名前は、今回初めて知りました。
そんなものができるなんて、人体は本当に不思議ですよね。
ところで、研究に使われない摘出された臓器や体液は、病理廃棄物として厳重に処分されるそうです。
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