2022/09/30(金)
退院25日目 手術後30日目
「こんな結末ってあるの⁈④」からの続きで、昨日(2022/09/29(木))のお話です。
ちょっと前、そう数十分前まで私は、
「どんな(悪性の)組織型なんだろう?」
「予後が悪い方の組織型だったらどうしよう?」
「3ヵ月後にCTの検査なのかな?」
「再発したら、どうしよう?」
と、悪性の癌である事を前提に、物事の全てを考えていました。
それが、お腹の皮膚の表面の些細な不快感が気になると言っています。
命に関わる大きな不安と、お腹のピリピリ・・・比較できないくらい大きな差のある問題。
医師が言ってました、
「病理診断の結果によっては、やらなければならない治療もあったのです」
「しかし、良性だったから、治療は何もありません」
予後の悪い組織型だった場合、腫瘍が大きかったから、再発、転移が検診で見付かる前に、「何かの薬を投与しよう」と考えていたのかしら?
私は、まだ戸惑いの中で、
「これで診断は確定なのですか?」
と聞きました。医師は、
「はい、確定で良性です!」
と力強く言ってくれました。
そして、
「もし、後から何か出てたら、その時は電話をします」
「もう通院は必要ありませんが、手術が原因だと思われる体の不調があったら、病院に電話をして、私の名前を出してから、病院に来てください」
「でも、1年も2年も経ってからでは駄目ですよ」
また楽しそうに笑顔を見せる医師。
もう不安はありません、
「どうもお世話になりました。ありがとうございました」
と頭を下げながら、私と夫は診察室を出ました。
私は、診察室に入る前、診察室前の廊下の椅子に座って、診察に呼ばれるのを待っていました。
その時に、幾つもある診察室のドアから出てくる人の顔を、チラチラ見ていました。
診察室から出て来た人の表情は、皆、深刻な表情、または無表情に見えました。
明るい顔、笑顔を見せて出て来た人はいませんでした。
しかし、私と夫が診察室から出て来る様子を見ている人が、もし居たなら、
「おやっ⁈笑顔だ!良い話だったのかな?」
と思ったに違いありません。
私は嬉しさに満ち溢れて、笑顔になっていたはずです。
そして、人生には、こんな奇跡的な事も起こるのだなぁーと、不思議な気持ちになっていました。
25日前に、この病院を退院して、台風の影響の風雨のある中、帰った道。
退院して家に帰れる嬉しさがありつつも、今後の癌との付き合いの事を考えると、喜びきれない微妙な気持ちでした。
それが昨日は、何だか、がんじがらめの呪縛から解き放たれたような、爽快な気持ちで、周りが輝いているかのように見えたのでした。
今後は、これまでに書いていなかった病院での事、かかったお金の事、保険の事、5ヵ月間癌患者として過ごしてきた事など、あれこれを書いていきます。
まだまだ書きたい事が沢山あります。
取った腫瘍は良性でしたが、左の腎臓と副腎を手術で取って、片っぽ、右側だけになってしまった事には、違いがありません。
片っぽの腎臓と副腎を大切にする生活をして行きます。
癌の怖さを身をもって体験したからこそ、今後、癌にならないよう過ごして行きます。
今後も宜しくお願い致します。
m(*_ _)m ぺこり
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