休日の昨日は、高坂流精進料理の新メニュー作りに
勤しんでおりまして、
新メニューを考えるときに参考にするのは
「旬」というキーワードです。
何度も説明しますが、
出来上がった料理が精進料理と言っているのではなく
料理をすることが「精進(修行)」している。
と、いう意味なので、悪しからず。
と、いっても
野菜を使って作る料理は
炒め物や煮物、汁物、直火焼き、蒸しものですが、
特に、汁物が好きなので
野菜スープを一番多く作っています。
スープの出汁も
コンソメ、鶏ガラ、鰹だし、昆布だし
と、いろいろ使っていますが
私的には、鰹だしに
日本酒、みりん、塩麹で味付けした野菜スープが
一番美味しいと感じております。
この冬は、主な食材として
玉ねぎ、にんじん、大根、長ネギ、キャベツ、茸類の
組み合わせて作っておりまして、
その前までは、
豚肉、鶏肉、エビ等の肉類をメインにして
作っておりましたが
なぜか、肉類を入れなくなりました。
コンソメブイヨンや鶏ガラのスープの素でも
十分動物性のタンパク質を感じることが出来るようになったからでしょうか。
そして、季節が春から夏に向かう中、
「旬」の野菜を調べてみたら
「蕪(かぶ)」の旬は、春と冬でした。
更に、どんな味になるか
調べてみますと、
甘さが引き立つ。とか、
優しい味。とか、
柔らかくホクホク。とか、
味についての感想や売り言葉が
並んでおります。
正直、その売り言葉には
あまり魅力を感じておりませんでしたが、
ネット上に、これだけ数多く取り上げられているのだから
きっと、美味しいのだろう!
と、いうことで
玉ねぎ、にんじん、青梗菜、
そして、蕪で野菜スープを作ってみました。
百聞は一見に如かず。
たしかに、甘さや柔らかさ
ホクホク感もありますが
いままでの野菜スープと
決定的に違うのは
「香」でした。
蕪の葉も刻んで入れたこともあるのでしょうが
香りがすごい!
青臭さと言えなくもありませんが
初夏のさわやかさが漂う
スッキリ、サッパリ感が際立っておりました。
ニュアンスが少し違いますが
シナモンなどのハーブ類を入れた料理に近いです。
蕪のお陰で私の料理の概念が少し変わりまして
『旬の香りを楽しむ!』
料理の一つの楽しみ方として
レシピノートに書き加えておこうと思います。
今までも料理番組やレシピ本に
「香りづけ」で〇〇を加える。
なんて言われたり、書かれたりしていましたが
あまり興味がなく
見た目と味がすべてだと思っておりました。
言葉では理解や実感できないのが
料理の世界だということで、
とにかく、料理は
言葉や理屈ではなく、
実際に作って「なんぼ」ということが
よく解りました。
禅語の「不立文字」は
料理の世界でも同じでしょうか。
因みに「不立文字」の意味は
本質は言葉では伝えられない。です。
≪#1308≫
~~お知らせ~~
ブログタイトルの
『高坂勉強会』は
巷で言われている
心身が健康になる方法を
自分の身体を使って
あれや、これや、試すための勉強会です。
~~編集後記~~
今日も、ありがとうございます。
そろそろ、本気でスパイス料理に
挑戦しようとしている高坂一彦です。
なぜ、南インドはスパイス料理が
盛んにつくられるようになったのか?
食文化は、その土地で生き抜くために必要なものを
教えてくれるような気がするので
歴史の勉強は、食文化から始めると
楽しく学べそうですね。(^^)/
高坂一彦 拝
