かずのブログへようこそ! ≪#0078≫
皆さんは、生活していて
配慮されたいな。と、感じた事はありますか。
「合理的配慮」と聞いて
私が何について書こうとしているか
ピンときた方は、福祉に敏感な方か
身近に、困っている方がいるのかもしれません。
私が、「合理的配慮」について
考えてしまう場所は限られていて
レジがあるお店です。
合理的配慮について
少し、遠回しではありますが
ご説明します。
例えば、あなたが聴覚に障害があり
音が聞こえなかったとします。
そして、あなたがいる場所は
デパートの中。
そのデパートの3階で火事が発生して
貴方は、2階から3階に向けて
エスカレーターに乗ろうとしています。
デパートの職員は、懸命に
拡声器で3階は火事が発生しているので
3階には行かないで下さいと
アナウンスしている。
さて、音が聞こえないあなたは
どうなるでしょうか。
合理的配慮とは、
どうすれば、このような場合に
全ての人に危険を伝えることが出来るか
考える事も含めての配慮という事です。
誤解を恐れずに言います。
私が行っている勉強会で
参加者に聴くことが有ります。
あなたが、障害者と認識しているのは
どんな状態(どんな人)ですか?
多くの方は、身体の障害の方を挙げます。
当然、車いすの方や手足が自由に動かすことが
出来ない方等。
でも、障害と言われる人は他にも
知的障害、精神障害(発達障害も含む)
の人もそうです。
特に、軽度の知的障害・精神障害の方は
よっぽどのことが無いと
周りの人には解りません。(理解されない)
従って、軽度の障害の方が
レジにならんで支払をするお店で
心が痛むことが時々あります。
具体的に申し上げると
何処が列の最後尾か解らない。
お釣りをもらってお金を確認する
タイミングと場所が解らない。
列に並んだ場合、
前の人の距離がどれくらいが良いか
解らない。
私でも時々解らない時があります。
レジが二つあるお店で
並ぶ列が、二つなのか一つなのか。
一列に並んで、順番にレジに流れていくのか
それぞれのレジに並ぶのか。
この状態で、知的障害の方や
精神障害の方はなおさら解らない人が多くなります。
解らなければ
誰かが親切に教えてくれるのであれば
私の心も痛みません。
例えば、店員さんから
「ちゃんと列に並んで下さい」と、指摘されたり
並んでいるお客さんに文句を言われたり。
ただ、列の最後尾が解らなかったり
そもそも、列がある事に気付かないだけなのです。
仮に列に並べたとしても
特に、知的障害の人は
違う事を考えてしまい
楽しそうに左右に揺れたり
前の人との距離が空きすぎたりして、
順番を抜かされたりしてしまいます。
昨年参加した
『発達障害者支援法施行10年記念・発達障害啓発イベント』
にて、自閉症を持つ父親のスピーチがあり、
「我が子が、普通にコンビニのレジの列に
並べる日が来ることが夢です」
と、お話しされていたことが忘れられません。
どんな方も障害者でない人と
同じ行動ができるように
配慮しましょうと云う
法律が今年の4月1日より施行されます。
まずは、国や地方公共団体から義務化(法的義務)されます。
民間事業者は努力義務からスタートです。
法律名は、
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」
解りやすくした名称は
「障害者差別解消法」
と言います。
もう少しお話しをしたいので
次回もこの話題を取り上げたいと思います。
私が、ブログや講師として情報を発信をしたいと
考えたのは、一般の方々に
障害者の実情をご理解いただき
そのうえで、どうすればよいのか。
そんな事を多くの人々と考えたいと思ったことも
理由の一つです。
第一回はここまでです。
本日もありがとうございました。
高坂一彦 拝
