おはようございます。
私は鉈が好きですが、「勿体無い」という気持ちが強い貧乏性でして、購入してもなかなか使う踏ん切りがつきません。
ちゃんと使っている物といえば、
昔から使ってる片刃鉈と中古で買った両刃鉈、
そして青森深浦の古川鍛冶屋の鉈と山刀くらいです。
古川さんの山刀は薄手で幅広、切味抜群で藪払いで大活躍ですが、獣への刺突にはそれほど向いていません。
なので使う用として、刺突もできる剣鉈を一つ買おうと思いまして、自分なりの条件を決め探していました。
●条件
①格好良いもの。言わずもがな
②予算1万5千円。 高すぎると勿体無くて使えないから
③刃渡り 7寸5分くらい。 私が気軽に使える最長
④やや厚手でやや細身。たぶん刺しやすい
⑤ツバ付きの口金。 刺す時の生命線
⑥片刃。 両刃は研ぐのがたいへんだから
⑦今でもしばしば目にする物。 希少品だと勿体無いから
そんな条件で探し、購入したものがこちらです。
兼常のマキリ山刀(仮)です。
刃長7寸3分(219㎜)で、刃のないアゴ止めを含む刃渡りは7寸7分(231㎜)
刃幅は43㎜・刃厚は7㎜
これは、関兼常.傳古式摩鬼利のプロトタイプですね、たぶん。
関兼常.傳古式摩鬼利、外箱・内箱付きでプレミア感がある。
大(8寸)・中(7寸)・小(6寸)の3通りがある。
今回買った マキリ山刀(プロトタイプ) と 傳古式摩鬼利 との『違い』は見た感じ3つありました。
①切刃と裏の隅っこに塗料が塗ってあります。
これが有るとサビ止めには有効ですが、
無いほうが和式刃物感が断然ありますので、傳古式摩鬼利では辞めたのだと思います。
②柄に指掛けの凹み加工があります。
刺すときは口金下の凹みに人差し指をかけ、
藪払い枝打ちのときは下の大コブに小指をかける。
状況により一段上下に握り分けるようにできています。
これもとても有用な加工ですが、これもあると和式感が損なわれるので辞めたのかもしれません。
そして③、すこし分かりにくいのですが、剣先の峰側のスウェッジ(山立て)の形状です。
傳古式摩鬼利のスウェッジはアールがある
マキリ山刀(仮)はストレート
これは好みの問題でしょうが、どっちのが和式感あるかは分かりません。
傳古式摩鬼利の 大(8寸) と 中(7寸) の中間のサイズ
柄と目釘の経年による変色、裏の金属ニスに鞘擦れの傷はありますが、ほぼ未使用品っぽいです。
切れ味を確かめようとススキの葉先を撫でましたら切れ落ちました。
もしかしたらこれうちにある片刃剣鉈で1番切れるかも。
形状も鋼材も非常に高いレベルの品です。
コストパフォーマンスの良い物が買えて大変満足してます^^
新たな相棒【兼常作・マキリ山刀(仮)】
大切にしつつガンガン使っていきたいと思います。
あ、これの正式な商品名をご存知の方いらっしゃいましたら、どうかぜひお教えくださいませ。
最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございました。
PS.作爺さま












