おはようございます。
鉈には地名がついた物、かなりの種類のご当地鉈がありました(ほぼ絶滅)。
その中でも「泊鉈 (富山県朝日町泊) は沼田鉈にまさるほどに有名な鉈だと思います。
泊鉈で1番有名な鍛冶屋は、泊最後の鍛冶師 「大久保中秋さん」の大久保鍛冶屋でしょう。
今年の秋で96歳、どうやらご引退されたご様子ですが80年も鍛冶屋を続けられた真の鉄人です。
また大久保さんの師匠である越間鍛冶屋も大変高名で、
大久保さんの桜に大の刻印が、師匠の桜に円の印から受継いだものと言うのはよく知られた話です。
そして大久保・越間と同じく抜群に腕の立つ鍛冶店が今回ご紹介する【トウシロウ鍛冶屋】です。
しかしトウシロウはけっこう謎の鍛冶屋さんなんです。
最後の泊鍛冶である大久保さんは、数十年前から何度も取材をうけており、大久保さんのことはもちろん師匠のことも記事に残っています。
しかしトウシロウ鍛冶屋のことは全くと言っていいほどネットには逸話がありません。
ただ作品は残っており、それが逸品という事実だけ。
富山に行き林業関係のご年配の方々に聞いて回れば知っている方がいるかもしれませんが、ネットでは情報が皆無です。
パソコンが普及する前の個人工匠ではよくある残念な話です。
今回手に入れたトウシロウの鉈は3丁ありまして、新潟県にあった金物店の倉庫に長年眠っていた物です。
今日はその中の一丁をご紹介いたします。
トウシロウ作の越中鉈です。
なぜ急に泊鉈ではなく越中鉈と変えたかと言いますと、
この鉈を譲ってくれました廃業した金物屋の息子さんにお話を聞いたからです。
「この鉈は富山県の高岡から仕入れた物のようだ」、と。
実際、泊鉈とは泊で作られた越中鉈のことであり、双方に変わりはありません。
もしトウシロウ鍛冶屋が高岡だった場合は泊鉈と呼ばないだけの話です。
だれかそのあたりを知ってる人いませんか?
話が脱線しそうなので戻しますが。
今回のトウシロウの鉈は、刃の部分が185㎜の6寸規格です。
鳶口まで入れると215㎜ですが、左の大久保さんの泊鉈その標準サイズと比べると1寸短い鉈です。
しかし大久保さんの鳶口込みで245㎜の鉈ですと私の手には余りすぎていて、常々もう少し短ければと思っていました。
なのでこの鉈は夢にまでみた本当に嬉しい品です。
もったいないから絶対に使わないですけどね。
今回の買い物、3丁で42,000円で1丁あたり14,000円と安いとは言えません。
しかしトウシロウの鉈の新品なんてたぶんもう出ないと思いますので感謝感謝です。
★もしトウシロウ鍛冶屋に知っている事がある人は是非コメントしてください。
どうぞよろしくお願いいたします。
最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございました。




