研究は戦争を止められないのか|メディアセンター所長/総合政策学部教授 廣瀬 陽子 | 異文化交差点

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廣瀬陽子さんが以下の意見を、慶應義塾大学・湘南藤沢キャンパスの網場(Website)で述べています。

 

 

このお知らせはTwitter上で目にして、そこに引用されていた網場を訪問しました。

 

廣瀬氏が言う「研究は戦争を止められないのか」を読み、「研究が戦争を止められる」と彼女が思っていたことに驚愕を覚えました。彼女の脳の構造は観念論に根差していることがこれで良く分かるのです。観念論とは、結論から言えば、思惟が現実に影響を及ぼすことができるという信念を作り上げます。

 

もう少し言えば、映画のマトリックスを思い起こすと良いでしょう。この世は、ある得体の知れない観念的な存在により作られ、人間はその仕組の中で操られている、ことを想起させてくれます。

 

廣瀬氏がなぜそういった考えを持つに至ったのか、興味が沸いたので、彼女の生い立ちを見てみたら、以下の記事が目に入りました。

 

1.1995年03月慶應義塾大学総合政策学部卒業

2.1997年03月東京大学法学政治学研究科大学院修了・修士

3.2001年03月東京大学法学政治学研究科大学院単位取得退学・博士

 

3の博士というのは紛らわしい表現です。博士課程を卒業したが、博士号は取れなかったようです。だとすると、正確には東大の博士課程で勉強したが、公式な資格は修士号ですよ、ということでしょう。

 

この経歴から想像すると、廣瀬氏が1995年で慶応大学を卒業しているので、もし現役で大学に入っていたら、私よりも21歳から22歳若く1970年代初期に彼女が誕生したことが分かります。すると私よりも20歳以上若いのです。現在48歳近辺のお歳だとお見受けします。

 

彼女は一貫して書物からものを学ぶ秀才であったこともわかります。こういう人は「乳母日傘(おんばひがさ)」で育ったと言っても過言ではありません。

 

恐らく、飢え、暴力的脅迫、戦争地帯で遭遇する死の危険、あるいは、経済的な失敗を犯し自己破産などの危機に遭遇し、それをやっとの思いで潜り抜けたという経験もないでしょう。

 

だから彼女の純真な心が透けて見えてくるのです。ならば、机上で学んだ様々なことにより、研究が戦争を止められる、と思い込むのも理解できます。

 

彼女のそういった発言をヨイショしている多くの人達がいる、という事実に接し、私の驚きはさらに強くなります。

 

生きるか死ぬかの経験を数度体験し、すり、泥棒、詐欺師などにより危機的な状況に陥り自己破産の危機も4度ほどあり、殴り合いの喧嘩は何度も経験し、ナイフや青龍刀などで脅されたこともあり、まぁ、破天荒な人生を送ってきた私(これは廣瀬氏のほうが私より何倍もお利巧さんで注意深いということの裏返してもあるのですが)は、廣瀬氏の言葉に接し、「やんごとなき御方の寝言はかくも天真爛漫であることよ」とため息さえ出てきそうです。

 

こういった人が、今ウクライナ戦争に関して電影媒体に呼ばれて、いろいろ意見を言ってますが、今の報道の連中、そして彼女をヨイショする自称進歩的知識人らの思惟の浅さにのけぞります。

 

今、生きるか死ぬかの瀬戸際に追い込まれているウクライナの人達がかわいそうで仕方ありません。私は彼らに強く感情移入し、電影で彼らが苦悩している様を見ると涙が出てきます。そして何もできない自分を責めます。