この処國語に關する投稿が續いてゐる。當網記(Web Log=blog)に戻り、日本語で私見を投稿するやうになつて、堰を切つたやうに正漢字と歴史的假名遣ひで文章を書き綴る、それが樂しくてたまらない。
それはさて置き、戰後國語問題に警笛を鳴らし續けた文人がゐた。その人は、福田恆存先生であり、彼の著書『私の國語教室』(文春文庫、2002年)は、余の座右の書の一つとなつてゐる。
この詳しい説明は省く。興味を持つ人がゐれば、その本を讀まれることを勧める。近在の圖書館にあるはずだ。
ところで、現代日本に余よりも一回り以上若い日本人男性が、余のやうに正漢字と歴史的假名遣ひを守つてゐることを、余の知己から知ることがで出來た。その人の名は、小川榮太郎。
實に嬉しい。余は、小川氏のやうに集團運動はしない。一人こつこつと我が思ふ事を淡々と實行するのみ。だから、これからの日本を背負ふ若い日本人の多くが小川氏の後に續くことを願つて止まない。