タイトルはズバリ![]()
「人間」![]()
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お笑いタレントで太宰治を愛読されている又吉直樹さんの作品。
ひょっとして!太宰治「人間失格」へのオマージュも見られるのでは!?と期待しながら読ませていただいたのですが、そのまま登場しました!
(*ᵒ̴̶̷͈̀ᴗᵒ̴̶̷͈́)و YES![]()
ラスコーリニコフもびっくりな胸熱シーンでした![]()
太宰治ファンの方にはお馴染みのあの場面が語られます!
「人間」のストーリーは主人公の自叙伝!
現在の主人公は38歳の男性。
学生時代の友人から受信したメールを開き、二十年前に上京した当時の出来事を回想するシーンが語られます。
舞台が谷根千なんて「わかってるぅ⤴︎」な滑り出し![]()
「おまえは何者にもなれない」という意識に脅かされながら生きてきた主人公の自意識や苦悩といった感情を交えながらシェアハウスで仲間たちと暮らしていた当時の出来事が描かれています。
本を愛する又吉直樹さんならではの演出が楽しめる内容でもありました!
要所要所に見受けられる様々な文学作品へのオマージュや、クスッと笑わせてくれるお笑い要素は芸人さんならではのサプライズでしょうか。
主人公が誰かと会話をする際に、ちょいちょい関西弁でツッコミを入れるくだりもテンポが良くて面白かったです♪
正に純文学とお笑いの融合Ξ(*゚▽゚)ノ ウイッス!!
私が一番心に残ったシーンは下北沢のバーでの主人公と友人の影島くんとの会話です。
漫画家を諦めて漠然と物を書く仕事をしている主人公と、お笑い芸人となり、さらに芥川賞を受賞した友人影島くん。
お互いにお互いの胸の内を打ち明けながらもどこか漫才のような会話のやりとりが印象的な場面がつづきます。
目指す目標の最高到達地点をクリントイーストウッド(イコール宇宙)に例えて語り出すシーンが個人的にめちゃめちゃツボにハマりました ꉂꉂ笑
幼少期に描いた「象」の絵を先生に否定されたことによりとても傷ついた影島くんは人と違うことをするのが恥ずかしくなり、のちの創作活動にも支障をきたすほどのトラウマになったのだそう。
それ以来、影島くんは「本当に心から描きたいもの」を見つけることができなくなってしまいます。
幼少期の影島くんの描いた「象」の作品は
画面から見切れた象の尻尾
この場面はサン=テグジュペリ「星の王子さま」に登場する「ウワバミに飲み込まれた象の絵」へのオマージュとなっていると思われます。
この時に影島くんが「星の王子さま」に出会っていたのなら、「本当に大切なこと」に気がついてくれたのではないかと思うととても残念です。
先生に言われる前の自由な状況があと数年続いていたら、どうなってたんやろう?って考えだしたら苦しくなる。あのゾウの絵を描く前の自分の絵を影島(今の自分自身のこと)に見せたいな。
ずっと苦しんできた心の内をぽつり呟くとても切ない場面が描かれます。
それから2人の愛読書「人間失格」を語る場面になるのですが、作者又吉直樹さんはこの下北沢のバーでの2人の会話のシーンに一番力を入れたのではないかと感じました(*☌ᴗ☌)。*゚💕
今度ご本人にお会いしたら伺ってみたいです。
主人公「線引き過ぎて、どこが大事かわからんようになってるやろ?」
影島「むしろ最近は線引いてない箇所を重点的に読んでる」
思わず(♡ˊ艸ˋ)むふッッッ。「人間失格」に共感する同士ならではの会話ですね!
ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
いちばんたいせつなことは、目に見えない。
綾辻行人
「人間じゃない完全版!」
全2回に渡り掲載させていただいた私の東方常敏相田みつをさんと「人間」シリーズ!
最後にピックアップする作品がこちら![]()
「みんなほんもの」
相田みつをさんといわさきちひろさんのコラボ詩画集。
※お二人のご子息により実現した作品
命の尊さや絆を感じ、とてもあたたかく心に沁みる優しさに溢れた作品です![]()
「人間失格」の主人公大庭くんや、「人間」の主人公、そして影島くんがこの作品を手にしたらどう感じるのでしょうか。
何者にもなりたくない人間
何者かになろうともがいている人間
大切なことが見えなくなってしまった時、
その答えがここにあるんだもの
(๑ •̀ω•́)۶愛!








