「蒲団」
(作者・田山花袋)
登場する女性
横山芳子は憧れのキャラ
いざ!「蒲団」の世界へ
===(っ≧ω≦)っᎶᎾ!ᎶᎾ!
主人公は竹中時雄(36歳)
奥様と3人の子供あり
作家の傍ら地理者の編集のバイトをしています
彼のペンネームは竹中古城!
美文的小説を書き、多少世間に知られているそうで、作品を崇拝するある女性ファンから弟子にして欲しいという手紙を受け取ります。
諦めてもらおうと、多少厳しい事を書いて返信するのですが、彼女からより熱意のある厚い手紙が届き、時雄さんは弟子として自宅に招くことになります。
彼女の名は!
横山芳子19歳
岡山県の山間部出身の彼女は神戸女学院の生徒
時雄さんの予想に反して「ハイカラ」でしかも美人でした!
※ハイカラ→目新しくてオシャレなこと。明治〜大正にかけての流行語
黄金の指輪をはめて、流行を追った美しい帯をしめて、すっきりとした立姿は、路傍の人目を惹くに十分であった。(本文抜粋)
1ヶ月ほどすると、時雄さんと芳子さんの師弟関係があまりに親しいのでまずいんじゃないか!
「世間体よ!」
という煽りが親戚筋から湧き起こり、芳子さんは時雄さんの奥様のお姉様宅に引っ越すことになります。
芳子さんは女塾に通い、英語は優秀、短編小説を5作、長編を1作、その他美文や新体詩を数十遍作ったりしてます!
時雄さんの勧めでツルゲーネフ全集を買い揃えたり、本棚に尾崎紅葉全集が揃っていたりもします
紅葉全集を作品に登場させる計らいが
Σd(≧ω≦*) グッ
(田山花袋は尾崎紅葉の弟子)
芳子さんの
恋人登場!
芳子さんはちょっと病弱なところがあり、神経過敏の頭痛がする時にシュウソカリを服用しています。
そして、少し身体を休めるために実家に帰省
再び上京する途中、京都で恋人に会っていた事が発覚します。神戸の学校にいる時に知り合ったみたいです
この一連の出来事を「事件!」として語られていますが・・・事件ですか?!コレ!
(゚Д゚≡゚д゚)
そう!当時の時代背景を考えると、学生の身で親に黙って男女が京都嵯峨でお忍びデートするというようなことは精神の堕落であり、芳しくないようです💧
そして、気になるその彼氏さんの名前は…
田中英夫(21歳)
同志社の学生であり、宗教家でもあるそうです。
後に、再び時雄さん宅に戻ってくることになる芳子さん。
そこへ彼が訪ねてくるのですが、
出迎えた奥様曰く、
いくらでもイイ男がいるでしょうに、芳子さんは余程物好きね。
さらに、
あれじゃとても望みはないわね。と辛辣な評価💦
そして、後々時雄さんも彼氏さんと対面し、心の中で人物評します。
京都訛りの言葉、色の白い顔、やさしいところはいくらかはあるが、多くの青年の中からわざわざこうした男を選ぶかね・・・と
・
・
・
ひどっ!Σ(꒪◊꒪ ))
二人の仲のことなんだから
別にいいじゃないですか 笑
彼氏さん緊張してたんですYO
このように!
ツッコミを入れながら楽しめるのも本作の醍醐味であります (-ロ_ロ)ก クイ
彼氏さん登場により
時雄さん、荒れる!
時雄は悶えた、思い乱れた!
妬みと惜しみと悔恨との念が一緒になって
旋風のように頭脳の中を回転した!
手を握ったろう。
胸と胸とが相触れたろう。
人が見ていぬ旅籠屋の二階、
何を為ているか解らぬ!
汚れる汚れぬのも刹那の間だ!
こう思うと時雄は堪らなくなった。
(本文より抜粋)
先生、
完全に
惚れとるやろ!
そして妄想やばっ!∑(°口°๑)
そして先生は荒れます!酔っ払って歌を歌って、奥様が止めるのも聞かずに、ふらふら手水場の方に歩いて行き、トイレの中で眠ってしまいます。
(゚□゚;)アワワ(;゚□゚)アワワ
上京してくる彼氏さん
お互いに学校を卒業するまでは遠距離恋愛で我慢しようという約束を破り、彼氏さんは上京してきてしまいます!
これには先生も芳子さんも困惑します。
後々、芳子さんの父上が岡山より上京🚃
竹中邸を訪問し、
時雄さん、芳子さんの御父上、彼氏さん、芳子さんと、
4人相見える場面が訪れます
緊迫した場面が続く中、険悪なムードにならないように時雄さんがうまく取り次ぎ役を務めています。
でも後で心の中で悪態ついたり、願望むき出しに妄想したり人間味に溢れていて思わず笑ってしまいます。 それも本作の魅力のひとつです
そして何より久しぶりの父娘の再会にジーンときます。
この辺りの場面からラストまでしんみりした雰囲気になり、読後の余韻がたまりません
( ˘̥̥̥̥̥ ᵕ ˘̥̥̥̥̥ )
それでは!わたしの
お気に入りシーンのご紹介♪
🍠彼と2人でおさつを食べる場面
京都から上京してきた彼氏英夫くんは、芳子さんを訪ねて竹中邸を訪れます。
芳子さんは自ら餅菓子と焼き芋を買いに行き、2階の部屋で仲良く2人で食べます。
これは!個人的に胸キュン場面 (ㅅ´³`)♡
お茶を入れてあげに2階にあがっていったら、2人で美味しそうにおさつを食べているところでしたよと下女のお鶴さんが語るシーンがあります。
夕飯時に奥様に呼ばれる芳子さん。
奥様「御飯は?」
芳子さん「もう食べたくないの、お腹が一杯で」
「沢山のおさつを食べたからでしょ (*´艸`*)」
と奥様にひやかされ、
「まぁ、奥さんひどい」と
ふくれる芳子さん (*・н・)プク
何て素敵な場面(੭ु´͈ ᐜ `͈)੭ु⁾⁾
彼氏さんとお芋を食べ過ぎて
お腹が一杯で夕飯が食べられなくなる芳子さんも愛くるしいではないですか(∩´͈ ᐜ `͈∩)♡
というわけでこちら↓↓↓
芳子さんは
個人的に好きなキャラ(*•̀ㅂ•́)و
旧式のスタイルから抜け出し、意思があってオシャレでキュートな面もある!
女性目線から見てとても魅力的なキャラだと思います
できれば、作者田山花袋氏に横山芳子を主人公とした本作続編を描いてもらいたかった今日この頃…
文学作品には様々なキャラが登場してきますが、推しキャラを発見するのも楽しみの一つ
わたしは「蒲団」の中では横山芳子はお気に入りキャラですが、芳子さんの師匠時雄さんも主人公だけあり、なかなかの強キャラ
ファンも多いのでは?!
そして本作はフェティシスト某氏が作品を締めます!ある意味ハイライトシーンです
すでに読まれた方、推しキャラは誰ですか?
そして好きな場面はどこですか
(-ω- )o< フムフム
最後に!
時雄にとって芳子とは・・・
家庭のさびしさ、苦痛、仕事に対する煩悩、性慾からの不満足等のストレスから解放してくれた芳子さんの存在は、主人公にとって「平凡な生活の花でもあり糧でもあった。」と語られるように、弟子というより、もはや彼の精神的な支えになっていました。
冒頭語られているように彼女はすでに主人公の元にはいなくて、主人公の回想シーンとしてストーリーは進んでいきます。
どんなことが起こるのか!
そして、彼女はどこへ辿り着くのでしょうか
そしてそして、タイトルの「蒲団」の意味とは?!
自然主義文学の先駆けである本作と同時にフェティシズム文学としても有名な本作!
ぜひご自身の目でお確かめくださいませ♪
ふェティシストは誰だ!
主旨ズレてない??(°□°;)
ブログタイトル:椎名林檎「無罪モラトリアム」
「茜さす帰路照らされど…」