「ティファニーで朝食を」
(作者:トルーマン・カポーティ)🇺🇸
(村上春樹 訳)
ぼくとホリーの出会いから
原作はある出来事をきっかけに、語り部である「ぼく」がかつて同じアパートに住んでいた「ホリー・ゴライトリー」という女性を回想していくストーリーとなっています。
当時の「ぼく」は小説家を目指す青年!
ニューヨークイーストサイドにあるブラウンストーンの建物の一室に引っ越してきました
その真下の部屋に住んでいたのが主人公ホリー・ゴライトリー(18歳)
「ぼく」は彼女が帰宅した際に玄関のロックを解除することをきっかけに親しくなっていきます。
ホリーはアパート玄関の鍵を無くしている上、いつも深夜に帰宅します。
※アパートの玄関と部屋の鍵が別々になっている物件みたいです。
ホリーは自由で破天荒
主人公ホリー・ゴライトリーとはどんなキャラなのでしょうか
一言で表現しますと
とにかく自由で破天荒
特定の人を惹きつける魅力があり、女優にスカウトされたりします。(気分屋なので、ドタキャンしたりします。)
・作中ではこんな場面が
①自室でパーティーを開催🎉
ゲストは軍の関係の男性が多いみたいです。
大騒ぎをするため、同じアパートに住むご婦人にとても迷惑がられています💦
②毎週木曜日には刑務所に出向き、サリー・トマトなる年配の男性と面会しています。
1時間話をするだけで弁護士なる人物を介してお金を貰っています。
あやしすぎるでしょΣヾ(°Д° )
③ニャンコと一緒に生活している
川べりで偶然出会ったみたいです。
彼女曰く、お互い誰のものでもなく独立した人格であり、ゆえにニャンコにも名前はつけていないとのこと。
ほんとに誰かにちゃんと飼われるまで、名前をもらうのは待ってもらうことにしているそうです。
でも、ホリーはいつでもこの子のことを気にかけています
④軍隊に入隊したフレッドというお兄さんをとても慕っています。
フレッドの大好物はピーナッツバター。
ホリーと「ぼく」はフレッドのために一緒に買い物にピーナッツバターを買いに行きます♪
優しい(ღ˘͈︶˘͈ღ)♡
⑤実は本名はホリーではない
ホリーの秘密がある人物により「ぼく」に語られます。
・・・情報浅っ∑(°口°๑)
・ホリーの価値観
「その人がどんな風に私を扱ってくれたかで、私は人の価値を測るの」と作中語るホリーは、自身に対しての相手の気持ちを重視していることが窺えます。
一方「ぼく」の心の内は
人と人との気持ちが深いところで穏やかに通じ合うと、しばしば言葉でよりは沈黙を通して、多くを理解し合えるようになるもの。
まさにホリーと「ぼく」もそのような段階に達していたのだろうと回想する「ぼく」は、ホリーに恋をしていたのですね
タイトルの意味とは
『自分と色々な物事がひとつになれる場所』を見つけている最中のホリー。
今はまだわからないけど、それがどんなところかだけはわかっている。
それは宝石店の『ティファニーみたいなところ』だと断言します。
ティファニーや( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧
なぜそこを目指すのか!
なぜなら
不安を振り払うため
何とも言えない恐怖感や不安感に襲われた時に人はどうするか?!
彼女の場合
タクシーを捕まえてティファニーに行く
・:*≡( o'ω')o
ティファニーのお店に入ることでホリーは気分がすっとし、安心感を得られるそうです!
そう、彼女が目指している場所は不安のない安心できる場所。
この最悪な気分のことをアカに気分が染まると彼女は表現しています。
「ブルーな気分じゃなくて?」と問いかける「ぼく」に彼女は答えます・・・
「ブルーな気分よりタチが悪い」と。
※映画では真っ赤な気分でわけもなく怖くなると表現してます。←映画では序盤にこのシーンが出てきます
・具体的にどんな雰囲気のことなのか
彼女は説明します
ティファニーの店内の静けさ( 。ᵕ ᵕ。 )♡
つんとすましたところに、隙のないスーツを着た親切な男の人たち(*´ᵕ`ㅅ)♡
そして、美しい銀製品やアリゲーターの財布の匂いに包まれ、「ここではひどいことは起こらない」という安心感(*ฅ́˘ฅ̀*)
さらに、映画版では、ティファニーの店員さんが素敵な対応をしてくれる場面があります
コーンキャンディのおまけの指輪に名前を入れてくれる!
現実の世界のどこかにティファニーの店内にいるみたいな気持ちにさせてくれる場所をホリーは探していると「ぼく」に話してくれます。
たしかに!共感∑(°口°๑)
そんな安心な場所をわたしも手に入れたい!
誰しも願っていることだと思います。
ちなみに私個人にとっては旅行先の旅館やホテルのお部屋に到着した時の安心感をふと考えました
見知らぬ土地でのあの安堵感!
よって私個人の場合は
「お宿で夕食を」
ですかね(-ロ_ロ)ก クイ
同じ方います?!('ω' 三 'ω')共感?!
・そして!ホリーが安心を求める理由があります
本作の途中である人物によりホリーの過去が語られるシーンがあります。
彼女にとっての桃源郷ティファニーの店内いる気持ちでいられる場所、何とも言えない恐怖感や不安感を超越した自分の居場所を求めている理由も判明します。
そして最後に
もうひとつティファニーに因んだホリーの素敵な台詞もあります。
ダイアモンドが似合うのは
きっちり年取った女の人だけ。
だから年を取るのが愉しみなんだってなんてキュートなんでしょう
ティファニーブルーの可愛い原作と素敵なオードリーの映画版とをぜひお楽しみ下さいませ
映画版の「ぼく」はポール(自称)と名乗ってますが、原作とは真逆のキャラなのも面白いですよ!
おっと!
肝心なことを忘れてました💦
原作にも登場しますが、映画版でのユニオシさんに注目!!同じアパートの最上階に住むカメラマンのユニオシさん
映画版では原作を完全に超越してます
見ればわかります、最高です♪
ぜひ♡
ฅ(>ω<*ฅ)
ブログタイトル:Lady Gaga アルバム「The Fame」より
「I Like It Rough 」