利用者が亡くなった。

先週の月曜日、親子ともどもインフルエンザにかかったと欠席の連絡があった。

そして、金曜日の午後、お母さんから連絡があり、火曜日に利用者が亡くなって、告別式も終えたと言われた。34歳だった。

インフルエンザがきっかけで、重積発作というひどい発作が起こって、心臓が止まってしまったという。

救急を呼んだが、措置も間に合わず、あえなく亡くなったらしい。

アンジェルマン症候群という染色体異常の難病だった。けれど、いつも作業室の中心で、笑ったり、つばを吐いたり、奇声を上げたり、施設で一番賑やかな利用者だった。

僕と相性が悪く、近づくと机を激しく叩き、ひどいときは頭を床に打ちつける自傷行為が見られた。

7年一緒にいたが、ほとんど距離は縮まらないままだった。彼と打ち解けることがここでのライフワークだと思っていたのに。

その突然の死。

あの全身で生きていた利用者が、荼毘に付され、肉を失い、白骨になっていることが信じがたい。

お母さんはどんな気持ちだろう?



ときに人生には予想外のことが起こる。僕らは、それをただ静かに受け入れるしかない。

〇〇さん、どうぞ安らかにお眠りください。