家でお菓子を食べるのをやめた。
海水は飲めば飲むほど喉が渇くという。
甘いものも同じだ。食べれば食べるほど、もっと欲しくなる。
欲は、満たせば満たすほど大きくなる。結局気分が悪くなるほど食べて、やっと食べたくなくなる。そして、体調を崩して生活が乱れる。
体調が戻るとまた食べたくなる。食べても食べても満足しない。このサイクルを無限地獄というんだろう。
だから、自分にルールを課した。
①お菓子は買わない。
②喫茶店でお菓子を頼まない。
それ以降、僕がお菓子を食べられるのは、人からもらったときだけになった。
スーパーのお菓子コーナーで迷うこともなく、買い物もとてもスムーズになった。
後から、上のルールにもう一つ新しいものを加えた。
③一人で外食しない(喫茶店含む)。
これで、一人で散歩しているときに、飲食店に入ろうかどうしようか迷うこともなくなった。
先ほども言った通り、欲は満たせば満たすほど大きくなる。少し満たせば、少し大きくなる。欲を小さくするには、完全に欲を満たさないしかない。
そのためには、ルールが必要だ。人は弱い生き物なので、ルールで自分を縛らないと、すぐに欲のサイクルに戻ってしまう。
欲を満たさないことを続けると、だんだん欲が小さくなって、植物の種子のような状態になる。ほとんどそれを欲しくなくなるけれど、何かのきっかけで、欲を満たすと、種子に水を与えたときのように、欲の芽がでてくる。
お菓子を食べることなど、感覚を刺激するだけの、低次な欲が減ると、ピアノを弾くとか、文章を書くとか、人のために働くとか、少し努力が必要な欲が出てくる。これらは低次の(安易な)欲に隠れて日の目をみなかった、高次の欲たちだ。
これらは、自己実現の欲求と言えるだろう。それを満たすように生きたほうが、生活に充実感を得ることができると思う。