免疫力を落とさないように気を付けたい今。腸内フローラを整えるのにおすすめなきのこについて紹介します。
・免疫力と腸
・腸内フローラを整えよう
・おすすめ食材~きのこ~
・きのこを食べよう
免疫力と腸
私たちの体には、細菌やウイルス、汚染物質など身体に有害な物質を排除する「免疫」という防護システムがあります。
中でも、腸管には特別な免疫機構があり、私たちの体にある免疫細胞のうち、60%以上が腸に集中していると言われています。なので、腸内フローラを整えておくことが免疫力アップの一つとして重要ということです。
腸内フローラ
食物を消化、吸収する働きをもつ腸には、500種類以上、約100兆個の腸内細菌が存在します。たくさんの菌が種類ごとに塊となって腸壁に張り付いている様子がお花畑に見えることから「腸内フローラ」とも呼ばれています。
この腸内細菌は、有害物質の排泄。また、ヒトの消化酵素では分解できない難消化性食物繊維を、吸収できる形に代謝するなどに働いています。
過度なストレスや生活習慣の乱れにより、腸内環境のバランスが崩れると、腸管から有害物質が侵入し、腸管の炎症や免疫機構のバランスも崩れてしまうのです。
おすすめ食材~きのこ~
腸内環境を整えておくには、善玉菌となる、乳酸菌、酢酸菌、納豆菌、麹菌などが含まれる発酵食品に加え、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を一緒に摂りましょう。
善玉菌のエサの中でも、今回注目したいのが「きのこ」です。
しめじ、しいたけ、えのきだけなどきのこ全般には、キチン・キトサンやβ₋グルカンなど不溶性食物繊維が、なめこには、ヒトの腸粘膜にも存在するムチンや水溶性食物繊維を多く含みます。
きのこには、腸内細菌のエサとなる食物繊維の他に、カルシウムやリンの吸収を促進するビタミンDが豊富に含まれています。
神経伝達や筋肉の収縮を手助けしているビタミンなので、運動不足で、骨や筋力の低下が気になるときににも摂りたい栄養素です。
きのこを食べよう
きのこは、冷凍保存しましょう!
しいたけは干すことで旨味が増しますが、その他のきのこは、冷凍保存することで、細胞が壊れ、グアニル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などのうまみ成分が増えるので、生のまま熱したときに比べおいしくいただけます。
なるべく洗わないようにしましょう!
うまみを逃がさぬよう、洗わずに濡れ布巾やペーパーで汚れを落としましょう。
油と一緒に食べましょう!
きのこに含まれるビタミンDは、油脂に溶けやすい脂溶性なので、マリネやバターソテーなど油と一緒に摂るのがおすすめです。
発酵食品と一緒に摂りましょう。
味噌や酢、チーズ、キムチなど善玉菌を含む発酵食品と一緒に摂りましょう。
腸内環境を整えて、免疫力を落とさないよう気を付けましょう。