足がつる原因☆その2 | いのちまるごと美しく!『ホリスティック美人塾』

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先日の記事の続きです。

今回は、足がつる生理学的な原因A~Fについての詳細です。

原因や機序を知ることで、予防法も見えてきますので、
少々長いですが、足がつる原因は一つではなく
複数あること、それらが重なって起こることも多いことを
まず見ていきましょう!

●足がつる主な原因
 

「A:筋肉の自動収縮作用」

①運動不足・準備不足の急激な運動
 

 アキレス腱を代表とする腱の中には、「これ以上筋肉を
 伸ばしてはいけない」という事を脳に伝達する機能がある。

 通常はこれによって過度に伸ばし過ぎることなく、適度な
 伸縮を繰り返して身体を動かすことができているが、
 ストレッチなどで筋肉を温めずに急激な運動をした時は、
 急に筋肉が伸ばされるため筋肉は急激に収縮しようとする

②筋肉疲労による神経系の伝達機能低下→伸長ストッパー無効
 
 
筋肉を酷使したり疲れがたまりすぎていると、疲労物質である
 乳酸がこの伝達機能を低下させ、正常な信号が送れなくなる
 ため、伸長のストッパーが外れた状態となり、異常を感じた肉体が
 急激に収縮させようとして、筋肉がつりやすくなる。

③発汗・脱水症状による電解質のバランスの崩れ→伸長ストッパー無効
 
 
通常、食物からバランスよく栄養を摂取することで体内の
 イオンバランスを保っているが、ダイエットや偏食によって
 栄養が偏ったり、脱水症状などで血液中のミネラルバランスが
 崩れると、脳に様々な伝達を送るのに必要なイオンが不足し、
 筋肉伸長のストッパー機能が外れた状態となり、異常を感じた
 肉体が急激に収縮させようとする。

④急激な寒暖変化→③へ

⑤栄養素不足→②へ
 
 カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウムといったミネラル分
 や、ビタミンB1やタウリンといった栄養素が不足していると、筋肉や
 神経が興奮しやすくなり、また疲労しやすくなる。



「B:冷えによる収縮」
冷えると筋肉は収縮することで熱を生成しようとします。

⑥急激な寒暖変化→血行不良→冷え
⑦加齢による筋肉量減少→血行不良→冷え

「C:神経系の反射異常」
大脳から発信された信号が末梢神経へ伝達される際、
一部の筋繊維にしか伝達されず、その筋肉部のみが過度に収縮する。

「D:薬剤(降圧剤やホルモン剤)による副作用」

高血圧や腎臓病などの治療で利尿薬を使っている中高年の場合、
汗や尿と一緒にミネラルも排出されやすく、気づかないうちに
ミネラルバランスを乱していることも多い→A-③へ。
降圧剤の種類によって副作用も様々。例えば心筋の拍出力を抑える
タイプは、全身の筋力の出力も抑えてしまうため、冷えに繋がる→Bへ。

「E:病気」
神経が圧迫される脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアを患っている場合など
や、糖尿病や肝臓の病気から引き起こされることも。
また、脳梗塞や心筋梗塞の前触れや、閉塞性動脈硬化症から
足がつることもある。


こうしてみてくると、同じ「寒暖の急激な変化」が起こった場合でも
それにより脱水症状(A-③)となるのか、冷え(B-⑥)による血流低下
となるのか複数の機序が考えられるので、対応策も一つではなく
複合的に考えていく必要があることが分かりますね。

また、足がつる、といっても、ふくらはぎ(こむら返り)だったり、
足裏だったり指だったりと、実は多種多様です。

夜中や明け方、急激な運動時にこむら返りが起きてしまった時は
つっている足と反対側の手の人差指と中指の間の指間穴(水かき
部分・下図の赤丸部分)を揉むと、引きが早いです。
ぜひお試しください。



次回は、今回のKさんのように足の薬指がつる、という点に注目して
考察に入りたいと思います☆

皆様の考察案も引き続き募集中です!