【感想】じっと手を見る | HYGGE 創作活動·読書感想

HYGGE 創作活動·読書感想

私たち、創作サークル Hygge(ヒュッゲ) は
関西を拠点として、小説を中心としたに同人活動を行っています。

このブログでは、メンバー4人の創作活動の源ともいえる
読書や日々の記録を残しています。
詳細はプロフィールページをご覧ください。

こんにちは(*´-`*)ゞ
サークルHyggeのひろむです。

文学フリマまであと一週間と
なりましたね!私今必死です(笑)
間に合うかな。・゚・(ノ∀`)・゚・。


今日は、先日読んだ本の感想を。


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1,512円
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富士山、樹海の見えるショッピング
モールしかない地方の町で福祉士と
して働く男女の恋愛物語。
章ごとに視点が切り替わる。
淡々と描かれたお話なのだけれど、
ある意味個性の強いキャラばかり。
どの主人公も将来が見えない……
見ない生活をすごしている。

福祉士の厳しい仕事や環境も
垣間見えて思わず重い息が
こぼれてしまった。

また、読んでいる途中
「この登場人物嫌だな」なんて
思っていたのに、視点が切り替わり
物語が進む内にいつの間にか
「皆が少しでも幸せになるといいな」
と感じたのが不思議。

「この物語で出てきた皆、不安定で
よるべのないふわふわとした自分を
持っていて、誰でもそうのではないか」
という描写が印象的だった。

最後、ほんの少し希望の兆しが
描かれていて、ホッとできた(*´-`*)ゞ

人と人の繋がりって難しいね。


ひろむ